牢屋の用意
生き残りの敵を捕虜とし、説得することは、コロニーの仲間を増やすもっとも一般的な方法です。
ただ、そのためには囚人を収監する牢屋が必要です。
牢屋と言っても普通の部屋と同じで、壁で囲った中にベッドを置くだけでOKです。
その後、ベッドを「囚人用ベッド」に設定すれば牢屋となります。
倒れた敵を捕らえるか、住人やゲストを「逮捕」すれば、牢屋に運ばれ囚人となります。
牢屋は戦いのあとに作ろうとしても間に合わないことが多いので、早いうちに用意しておきたいところですが、空きの寝室を一時的に牢屋にしたり、空きスペースを囲って寝床を置き、緊急の牢獄とする手もあります。
もし捕らえる人が重傷を負っているなら、医療スキルのある人を徴兵して、先に止血だけでもしておきましょう。
もちろんゲストを捕らえれば、その人の所属派閥とは敵対することになるので注意。
牢屋にも居心地があり、普通の寝室とほぼ同じ評価基準です。
それなりの広さで、個室で、清潔で、できれば調度品の彫刻が欲しいところ。
部屋の評価基準は ルームステータス を参考にしてください。
また、食事は牢屋の中で行うので、「立って食事をした」のマイナス心情が付かないよう、テーブルとイスを用意しておきましょう。
ずっと中にいるので明かりもつけておくこと。
用心のため、ドアは頑丈な石材などで作っておく方が良いです。
囚人に娯楽の欲求はありませんが、食事は必要です。
「看守」の役割を持つ住人が食事を運び、交渉も行うため、看守がいない場合や、看守担当が全員動けない場合は飢えてしまうので注意して下さい。
囚人はずっと収監されていると脱獄を試みることがあります。
同じ部屋の囚人は協力して脱獄しようとするので、それを防ぐためにも牢屋は個室にしておくべきです。
ただし部屋を分けていても、50%の確率で近くの部屋の囚人も脱獄に参加します。
脱走する囚人はまず武器を調達しようとするので、武器を保管している場所の近くに牢屋を作らないでください。
脱獄者との戦闘は普通の戦いになりますが、本気でやれば殺してしまうかもしれないので、取り押さえたいなら素手や銃で殴って止めましょう。
囚人の説得と改宗
囚人には「敵対心」というステータスがあり、その人物の「囚人」のタブで確認できます。
「雑談と勧誘」を行うと敵対心が下がり、0 になってから再度交渉すれば仲間になります。
これは看守の役割を与えられた住人が自動で行ってくれます。
ただし、敵対心が「揺るぎない忠誠心」の人は、交渉で仲間にすることはできません。
「雑談のみ」にした場合は敵対心は下げますが、勧誘は行いません。
敵対心がどれだけ下がるかは、看守の社交能力、囚人の心情、囚人と看守の友好度が影響します。
敵対心の初期値は相手派閥との関係の他に、難易度や技術レベル、コロニーの人数なども関わっていて、技術レベルの低い部族スタートの場合、技術レベルの高い派閥の人は仲間になりにくくなります。
コロニーの人数は多いほど敵対心が上がります。
囚人の心情の影響も大きいので、前述したように牢屋の居心地を良くしておきましょう。
良い料理を食べさせる、交渉前にサイカイトティーやビールを飲ませる(手術で投与する。麻酔は行われない)のも良いです。
友好度は美しさの高い異性だと最初から高くなるので、美しい・かわいいの特性や、魅力的の遺伝子を持つ人は看守に向いています。
Lv1の超能力「信頼の言葉」は囚人の敵対心を20下げます。
この効果には心情は関係なく、囚人の精神感応性のみ影響します。
ただ、Ideology のダウンロードコンテンツがある場合……
信仰する宗教が異なると仲間にしても思想対立が起こることがあり、あまりにも生活様式が異なる場合は心情の大幅な悪化を招くことになります。
これを防ぐには事前に囚人を改宗させてから仲間にする必要がありますが、この場合は敵対心に加え、信仰度も下げなければなりません。
囚人への対応を「改宗」にしておけば、これも看守が自動で行ってくれます。
説得とは影響するものが異なり、看守の社交能力と、囚人の性格が関わります。
看守がモラルガイド(僧侶役)だと効果が2倍になります。
影響する囚人の性格は以下の通りです。
信仰度の低下が1/4:鉄の意志
信仰度の低下が半分:信念の人、サイコパス、やっかい者、うぬぼれ屋、禁欲、物覚えが悪い
信仰度の低下が2倍:いい人、弱虫、いくじなし
信仰度の低下が3倍:精神不安定
しかし信仰度は心情に応じて、1日1~3%回復します。
よって交渉だけではなかなか低下させることはできません。
モラルガイド(僧侶)の役割の人がいれば、「改宗」の特技でも信仰度を減らすことができます。
これは3日に1回使用でき、囚人ではなく、普通のコロニーメンバーにも(異教徒なら)使用できます。
また、囚人の心情が著しく低い場合、信仰度が50%減少する精神崩壊を起こす場合があります。
信仰度の自然上昇も抑えられるため、あえて改宗中は狭い部屋などに収監するのも手です。
それでも性格が鉄の意志や信念の人だと、信仰度を減らしていくのは大変です。
相手が信じる宗教に「背信行為」の戒律があり、改宗を嫌悪している場合も、信仰度はかなり減少しづらくなります。
改宗が難しく、共存できそうな宗教であるなら、改宗させずに仲間に入れることも考えてみましょう。
囚人の活用法
囚人には、仲間にする以外にも色々な活用法があります。
まず、囚人は「解放」と「処刑」が可能で、歩行可能な囚人が無事に解放されると、相手の所属派閥に友好度があるなら、それが+12されます。
友好度がマイナスでなくなれば関係が中立になるので、敵を捕らえて治療すれば関係改善を見込めます。
Ideology のダウンロードコンテンツがある場合、意志を減らして奴隷にすることも可能です。
奴隷にするのは仲間にするより簡単に行え、普通のコロニー住民と似ていますが、娯楽の欲求がなく、「奴隷の希望」という高い心情を持っていて最低限の食事や環境でも生活させることができます。
ただし、仕事の効率は85%となり、「抑圧」というステータスを高めておかないと反乱を企てる可能性があります。
ここでは詳しく説明しませんが、どちらかと言うと実用性より、古代ヨーロッパの思想を持つコロニーを演じるための存在と言えます。
奴隷容認の思想を持っていないと住人にマイナスの心情が付くため、普通は利用しません。
Royalty のダウンロードコンテンツがある場合、たまに帝国の徴税官がやってきて、囚人かゴールドの献上を求めます。
この徴税官に囚人を献上する行為は奴隷売買となり、奴隷制を容認していないならマイナス心情が付きますが、奴隷容認なら手軽に帝国の名誉を得られます。
囚人を奴隷商人に売ることも出来ますが、奴隷商人は奴隷制を容認する思想でないと来ないようです。
買った奴隷を捕らえて囚人にして、説得で普通の仲間にすることもできます。
Biotech のダウンロードコンテンツがあって、上位のメカノイドを生産したい場合、ソフトスキャナーやリップスキャナーで脳のスキャンを行う必要がありますが、ソフトスキャナーは対象者の意識と心情がしばらく低下し、リップスキャナーは対象者が死亡するため、捕らえた敵を使うのが一般的です。
(非人道的ですが…… 上位のメカノイドの素材を得るには他に方法がありません)
リップスキャナーの使用は囚人の処刑となるため、処刑を嫌悪している場合は心情の悪化を招きますが、囚人が「有罪」なら心情の低下は緩和されます。
(処刑に対する考えが「有罪の場合は尊重」なら、むしろ心情がアップします)
この有罪状態は、コロニーの施設か住人に攻撃を加えた者に、24時間付きます。
ただし24時間というのは戦闘の時間を含めて考えると長い時間ではなく、スキャンに3時間かかるため、戦闘終了後にすぐリップスキャナーに運ばないと間に合いません。
リップスキャナーは襲撃されたときにすぐ使用できるよう、事前に起動しておきましょう。
なお、リーダーの役割を持つ人が実行できる「裁判」で有罪にした人は、15日間有罪が続きます。
Biotech のダウンロードコンテンツがあれば、遺伝子を集めるのに囚人を使うこともできます。
遺伝子抽出機で遺伝子を得ると、その人は2日間、遺伝子喪失ショックにより痛み+5%、意識-5%、腎機能-15%となります。
連続で遺伝子の抽出を行うこともできないため、囚人から集めるのが一般的です。
ただ、囚人は遺伝子抽出を行うと心情が-8されます。(住民はこの心情低下を受けません)
Biotech のダウンロードコンテンツがあれば、吸血鬼がヘモゲン(血)が足りないときに吸血を行う対象としたり、ヘモゲンパックを定期的に採血するヘモゲンファームとすることもできます。
これは囚人のタブで設定しておけば、吸血鬼や医療スキルのある人が自動で行ってくれます。
ヘモゲンパックがあれば、いざと言うときに輸血も行えるので便利です。
たまに帝国や友好派閥から、多くの囚人を一定期間預かるクエストを提示される場合があります。
その分の牢獄が必要で、食料も消費しますが、預かった囚人は動けないので脱走することはなく、ヘモゲンパックを大量に集めることができます。
必要なら遺伝子抽出やソフトスキャナーによる標準サブコアの作成も行うことができ、クリア時には報酬も貰えるので一石三鳥です。