RimWorld Odyssey Gravship

初期のグラヴシップ建造

グラヴシップは巨大な宇宙船であり、自由に作れる「空飛ぶ拠点」です。
ダウンロードコンテンツ Odyssey の導入で利用可能になります。

ゲームを Odyssey 専用シナリオの「グラヴシップ」でスタートした場合は、最初から小型の完成されたグラヴシップが用意されています。
これで宇宙ステーションを脱出し、好きな場所に着陸するところからゲームは始まります。

他のシナリオでスタートした場合でも、Odyssey が導入されていれば「メカノイド信号」というクエストが発生します。
これを受けると宇宙船が墜落してきて、そこにある重力エンジンを使ってグラヴシップを建造できます。

グラヴシップスタートの小型船

基礎が詰まった最初の小型船
重力軽量パネルを回収して脱出しよう

墜落船の重力エンジン

メカノイド墜落船の重力コア
好きな場所に再設置できます

グラヴシップを建造、もしくはサイズを広げるには、重力軽量パネルとスチールを使い、アーキテクトのオデッセイにある「グラヴシップの土台」を建設してください。
土台を建設できるのは重力エンジンの影響範囲のみです。

ただし、グラヴシップシナリオで開始していない場合、まず「重力技術 基礎」の研究が必要です。
もし部族スタートの場合は電気工学の基礎も要ります。

そしてグラブシップの土台の上にパイロットコンソール、小型液化燃料タンク、小型スラスターを建設します。
燃料タンクにはバイオ液化燃料を補充しておく必要もあります。

最低限必要なのは以上です。
別に宇宙船ぽくしなくても、外壁を囲っていなくても問題なく、空飛ぶ絨毯みたいな外観でも惑星上なら普通に飛べます。

最低限の宇宙船
※こんなのでも燃料があれば飛べます。 難しく考えなくても構いません。

(グラヴシップシナリオでは)メカノイドはグラヴシップの行方を追っており、同じ土地に長く留まっていると発見され、大規模な襲撃部隊を派遣してきます。
1シーズン(15日)ほど留まると警告が表示されるので、滞在できるのは20日ほど。
よって襲撃を受ける前に他の土地に飛び立つ必要があります。

(他のシナリオでグラヴシップを建造した場合は、少なくともグラヴシップが完成して飛び立つまでは、襲撃部隊を派遣してくることはありません)

しかし、飛び立つと元の土地にあった建物や物資はすべてなくなってしまいます。
重力アンカーという設備があれば維持できますが、非常に高コスト。

飛び立つたびに施設を失っていては無駄が多いので、必要なものをできるだけ備えた、自給できる設備をグラヴシップ内に用意しなければなりません。
以下はその一例です。

初期のグラヴシップの一例
※初期に手に入る軽量パネルを使い切ると、ちょうどこのぐらいの大きさ。

とりあえず寝室を複数用意。スペースが限られているので基本的には相部屋。
非常時には一部を医務室や囚人部屋にしましょう。

太陽灯を設置し、周囲に水耕栽培器を置いて米を作り、小さな厩舎食糧庫を用意。
家畜はミルクを搾れるウシやヤク、タマゴを取れるニワトリやカモが良いです。
グラヴシップはバイオ液化燃料がたくさん要るので、できればボマローブも飼いたいところ。

数は無理なく飼える程度にして、草が生えている地域なら「キャラバン用つなぎとめスポット」を外に設置し、野草を食べさせましょう。
動物の出し入れは厩舎のペンマーカーで指示できます。

お外で放牧
※グラヴシップが小さいうちはエサが負担なので、外で放牧しましょう。

問題は電力で、安定して発電できるのは火力ですが、こちらにも燃料が必要になります。
太陽灯で水耕栽培するならバッテリーと太陽光発電2基も必要。
もちろん太陽光発電は外に置く必要があります。
風力はスペースが必要なことと、宇宙で機能しないのが問題となります。

水力発電や地熱発電はグラヴシップ内では当然行えません。
有毒発電もグラヴシップ上には設置できません。
ただ、行った先に作る臨時の発電機とするには、どこでも作れる有毒発電機は便利です。

水力も川がある場所を経由するときに便利ですが、木が結構いるので(280本)木の乏しい土地では注意してください。
また、寒冷地の冬は川が凍るのでダメです。

あとはカマド、研究卓、机とイス、アイテム保管用の棚、輪投げや本棚などがあれば良いでしょう。

外壁ですが、宇宙に行くなら壁は気密性のある「グラヴシップ壁」で囲わなければなりません。
扉は鉄にしてください。木の扉は気密性がないのでダメです。
クーラーには気密性があり、スラスターのある場所も気密壁の扱いとなります。

実際に宇宙で活動を行うのはマイクロエレクトロニクス基礎の先にある「軌道技術」を研究してからとなるでしょう。
ただ、気密性は将来的に必須となるので、そのつもりで設計しておきましょう。

Odyssey の釣り
※追記。Odyssey で釣りができるようになりました。まず「釣り」の研究が必要です。
水域に釣りゾーンを設定すると「狩猟」で実行され、動物スキルが影響します。
Ver1.6 でも Odyssey が導入されていないと利用できません。

重力コアを探す旅

グラヴシップを入手後は、マップ上の各地で検出される「重力コア」を探して飛び回ることになります。

重力コアは、キノコの森グロウフォレスト、廃墟都市スカーランド、危険な溶岩地帯、地下の巨大な虫の巣など、いわくつきの場所ばかりにあります。
まず2~3つほど提示され、以後は1つ見つけるごとに新しいものが1つ検出されます。

重力コアの検出

入手方法は様々です。
スタビライザーと呼ばれる防衛装置を解除して回ったり、建物やダンジョンの奥にあったりします。
それが虫の巣の場合、虫のボスが守っていることも。
重力コアが地域に冷気や死の灰をもたらしていることもあります。

汚染されている地域にあることも多いので、ガスマスクや(Biotech があるなら)フェイスマスクも用意しておきましょう。
新登場の真空スーツヘルメットも高い毒抵抗を持ちます。
また、毒無効肺の遺伝子を持つ種族ウェイスター、人工器官の防毒肺や解毒腎臓なども有用となります。

着陸地点の設定、汚染表示モード

着陸地点は地形だけでなく、汚染、地盤、肥沃度なども考慮しましょう。向きは回転可能

重力コアの探索

建物の奥にあった重力コア
メカノイドの防衛部隊と戦闘中!

戦闘を伴うので、きちんと武装しておいてください。
もし Biotech の DLC を導入しているなら味方メカノイドが頼りになります。

ただしメカノイドを使うなら、移動するごとに船外に廃棄ゾーンを作るのを忘れないで下さい。
これを忘れると充電器が廃棄物であふれてしまいます。
汚染や廃棄物を放置したまま移動すると近隣の派閥が怒りますが、一番近い集落が敵対派閥や宙族なら、友好派閥を怒らせなくて済みます。

汚染による友好度の減少はわずかなので、あまり気にしないでおきましょう。
戦力が十分なら、宙族などの拠点をグラヴシップで強襲し壊滅させることで、全派閥から喜ばれます。
野生動物が暴れ出す「狂暴の波動」があれば簡単に壊滅させられます。
輸送ポッドに余剰物資を詰め込んで、貢ぎ物として相手集落に飛ばしても友好度は上がります。

バージョン1.6から上級調教できるペットはターゲットを指示できるようになったので、ペットも以前より扱いやすくなりました。
また、知覚促進器というアイテムを使うことで中級の動物を上級にできるため、手に入れば以前より多くの動物(サイやワーグなど)も主力にできます。

Odyssey ハイブクイーン

虫たちのボス、ハイブクイーン登場
なんと調教できます! すごく難しいですが…

Ver1.6 攻撃目標の調教

Ver1.6で「攻撃目標」の調教が追加
飼い主の視界内の敵をターゲットできます

重力コアが手に入れば、重力域拡張器を作れるようになり、グラヴシップの土台の最大数と設置可能範囲を拡大することができます。
ただし、重力域拡張器を作るには重力軽量パネルも35個必要なので、使い切らないようご注意を。

重力域拡張器は6つまで導入できます。
重力コアの発見が、快適なグラヴシップとオデッセイエンディングへ至る道となります。

重力域拡張器の範囲
※範囲は重力エンジンも重力域拡張器も半径16マス。土台の設置数は重力域拡張器1つあたり+250。

宇宙での活動

グラヴシップは軌道上にある宇宙ステーションや小惑星に行くこともできます。
重力コアが軌道上で検出されることがあり、クエストのターゲットが宇宙ステーションにいることもあります。

さらに「重力技術 標準」の研究で作れるようになる大型スラスターの建設には、小惑星で採掘する真空岩のブロックが必要になります。

軌道上のステーションと小惑星

しかし、宇宙は真空です。 そのまま飛び出ると死んでしまいます。
気密された船内と、宇宙空間でも活動できるスーツが必要です。

酸素の供給状態は、画面右下にある以下のアイコンでチェックできます。

RimWorld 酸素表示

船内の気密は、すでに述べたようにグラヴシップ壁で船を囲い、鉄製の扉で密閉して下さい。
ただ、扉が空いている間に空気が漏れるので、二重扉にするか、空気を遮断する真空バリアを作っておいた方が良いです。
また、船内に酸素ポンプがあると減った空気を急速に補充してくれます。

真空バリアと酸素ポンプは、軌道技術の研究で作れるようになります。

気密室、二重扉、真空バリア

船外活動は真空スーツと真空スーツヘルメットを着用して行いましょう。
これも軌道技術の研究で作れるようになりますが、真空スーツの作成には30のプラスチールが必要なので注意してください。
ヘルメットの作成にはプラスチールは要りません。

真空スーツはなかなか高い防御力があり(対刺52/対打25)、寒さにも非常に強く、ヘルメットにはガスマスクと同等の高い毒耐性もあります。
ただ、真空スーツには移動-1.25という速度ペナルティがあり、正常な人(移動4.6)だと移動速度が-27%もダウンしてしまいます。
普段はスーツは脱いでおいた方が良いでしょう。

新たに衣類スタンドというものが追加されており、これに服を着せておくと、全身一括で着替えることができます。
これを活用するのもお勧めです。

衣類スタンド

気密性はレコンアーマーやマリーンアーマー、メックコマンダーヘルメットなどの既存アーマーにも備わっているので、これらは事実上、真空スーツの上位互換となります。
真空スーツ&ヘルメットより、ちょっと気密性が低いのですが、問題になる程ではありません。

なお、人間が住み家にしている宇宙ステーションの場合、中が空気で満たされています。
グラヴシップの扉を宇宙ステーションの扉に密着させれば、気密性のない装備でも宇宙ステーション内で活動ができます。
そして宇宙ステーションでは、よく真空スーツが見つかり、敵も装備しているのでダウンした相手からはぎ取ることもできます。

危険は伴いますが、宇宙服の現地調達を狙う手も一応あります。

空気のある宇宙ステーション
※こんな風に扉を密着できるように宇宙船を作っておこう。メカノイドしかいない宇宙ステーションは空気がありませんが、密閉されているのなら、酸素ポンプを作って空気を供給する手もあります。

グラヴシップ防衛

グラヴシップの大きな問題となるのは、防衛面です。
普通のコロニーは防壁とキルゾーンでガッチリ守ることができますが、何度も移転することになるグラヴシップは、固定の陣地を築くことが困難です。

グラヴシップも大きくなれば小型のキルゾーンを作れます。
以下はその一例です。

グラヴシップの小規模キルゾーンの一例

ただ、外に物資を置いていたり、太陽光発電やシャトルなどの屋外でなければ機能しない設備があったりする場合、敵がそちらに向かっていくことがあります。
そうしたものが無くても、グラヴシップのスラスターは外に面している必要があるので、やはり攻撃対象となります。

以下のような中庭型にすることで、それらが狙われるのを防ぐこともできますが……

中庭型グラヴシップ

ただ、完全に密閉されたグラヴシップは侵入口がないコロニーと同じく、壁を攻撃されてしまいます。
どこかを開けておびき寄せるのが基本ですが、中庭+キルゾーンをグラヴシップに用意するには相応のサイズが必要になります。

タレットなどでの防衛は、たくさん数を用意しないと頼りになりません。
新たにハンタードローンという兵器が加わりましたが、自爆ドローンなのでグラヴシップに被害が及ぶことが多いです。

なお、探索中に敵のハンタードローンと遭遇した時は、シールドベルトを装備した人を盾にしましょう。
ハンタードローンの爆発はシールドで防げます。(ただしシールドエネルギーは一時的に全消費します)

ハンタードローン

とりあえず当面は、着陸したら敵の想定侵攻ルートに合わせて、バリケードや1マスの壁などで簡易的な陣地を作っておきましょう。

グラヴシップ近くの簡易陣地

そして、どうしても危険な時は…… 逃げてしまいましょう!

敵が来てもグラヴシップを発進させれば、戦わずに済みます。
メカノイドクラスターもほっといて構いません。
飛んで逃げるのは最強の対処法にして、RimWorld における新戦法と言えます。

パネル製造とオプション設備

マルチアナライザーと組立製造を経て「重力技術 先進」まで研究が進むと、コンポーネント工作台で重力軽量パネルの製造が可能になります。
材料はプラスチールと真空岩ブロック。さらに工芸8が必要。

ここまで来ればグラヴシップをパネルの在庫を気にせず拡張できるようになります。

重力軽量パネルの製造

また、クエストなどで入手できるレアな宇宙船設備も存在します。
ここで簡単に紹介しておきましょう。

  • インプラントパイロットアシスタント
    「重力技術 先進」の研究によって製造することも可能です。
    人間の脳に移植するインプラントで、操縦能力が+45%されます。
    これはメインパイロットになった時の飛行品質を7%ほど向上させます。
  • パイロットAI亜人格コアパイロットAI亜人格コア
    グラヴシップの飛行品質が15%アップします。2つまで導入可能。
    着陸時の事故が大きく減ります。サイズは1マス。
  • 燃料最適化装置燃料最適化装置
    飛行時の燃料が30%節約されます。2つまで導入可能。サイズは2x2。
    かなり燃料消費が減るので、ぜひ手に入れたい設備です。
  • シールドジェネレーターシールドジェネレーター
    中心から半径24マスに低角+高角のシールドを発生させます。
    シールドエネルギーは500。サイズは大きめの3x3。
    外からの射撃と迫撃砲の弾を防ぎ、内から外への射撃は通過させます。
    とても便利で、これに守られている位置から射撃すれば安全に戦えます。
    シールドジェネレーターの範囲

パイロットアシスタント以外は家具扱いなので、自由に撤去と再設置が可能ですが、屋外に置いていると敵に持っていかれるので注意してください。

メカハイブとオデッセイエンド

重力コアを6つほど手に入れると、メカノイドの中心拠点「メカハイブ」の位置が判明します。

メカハイブ

ここに乗り込み、メカノイドを指揮するセレブレックス・コアを停止させれば、オデッセイのエンディングに至ることができます。

メカハイブに乗り込むにはシグナルジャマーという設備が必要です。
これは「重力技術 先進」の研究で作れるようになりますが、材料として重力コアが必要です。

乗り込んだら、周辺にあるメカノイドに守られた砲台を破壊して安全確保しましょう。

メカハイブの中央ではメカノイドが生み出されており、ある程度の戦力になると攻撃してきます。
よって、まずは敵を迎撃できるようグラヴシップの周りを防壁とキルゾーンで固めましょう。
そのため、着陸ポイントは端の方にした方が良いです。

メカハイブで防壁とキルゾーンを構築

防備が出来たら、メカハイブにある建物を探索していきます。
建物の中には合計3つの「スタビライザー」が隠されており、大きな建物の中にあるはずです。

3つとも破壊しなければなりませんが、多くのメカノイドとタレットに守られており、建物の中なので布陣し辛く、戦いにくいです。

おすすめの戦法は、室内に無理に突入せず、スタビライザーを狙撃できるように壁を破壊して、遠くから狙うこと。
メカハイブの建物の壁は耐久力が7500もある強化壁で作られていますが、それでも数人で集中攻撃すればそう時間がかからず壊せるはず。
誰かがブリーチアックスやミニガンを装備していれば、より早く壊せます。

スタビライザーのある部屋の壁を破壊中

遠くから狙撃すればメカノイドに気付かれずにスタビライザーを狙え、もし反応したメカノイドがいても一斉に向かってくるわけではないので各個撃破できます。
また、外に布陣すれば戦いやすく、出てくる敵を集中攻撃できます。

スタビライザーを破壊すると…… 大量のメカノイドの援軍が現れてグラヴシップに向かっていきます!
よって、すぐに戻らなければなりません。
もしくは、スタビライザーのHPを減らしたら主力は船に戻り、それからスタビライザーを破壊して、襲撃部隊をキルゾーンで迎撃します。

スタビライザー攻略中に船が襲われることもあるので、守れるだけの戦力はできれば船に残しておきたいところです。

3つ目のスタビライザーを破壊した時には、メカノイドの援軍は現れません。
あとは中央のセレブレックス・コアに向かうのみ。

周囲の護衛と砲台を破壊し、コアを解析すれば……
2つの選択肢が現れ、どちらを選んでもエンディングとなります。


コアを破壊すれば、メカノイドの脅威は終わります。
以後、メカノイドの襲撃はありません。
ただし、メカニターがボスメカノイドを呼ぶこともできなくなります。

技術を漁った場合は、セレブレックスノードが残されます。
これはユーティリティ(背負う装備)であり、メカニターの帯域幅を+15、メカの基本作業速度を+12%します。

さらに、周囲の人間を無差別に襲うメカノイド軍団を呼び出す、荷物を射出できるドロップポッドを呼び出す、メカノイド1体を無力化する(クールダウン3時間)、といった特技を使えるようになります。

セレブレックスノード

そして、ゲームはそのまま続きます……

オデッセイのエンディングでは、ゲームは終わりません。