電化の基礎
電気は発電施設で生み出され、電力線を通して供給されます。
発電施設、及び電線から6マス以内なら、これらに直接接していなくても電力を得られます。
普通の電力線はショートする場合があり、その場所で火災が発生、さらに蓄えられていたバッテリーの電力もすべて放電されてしまいます。
しかしバージョン1.5.4から、ショートしない埋設型電力線が導入されました。
設置に1マスあたりスチール2(普通の電力線はスチール1)を消費しますが、ショートしないというのは非常に大きなメリットで、外観や美しさも改善されます。
(床に電力線を作ると美しさが-2されますが、埋設型だとこの減少はありません)
※電力線は壁に埋め込めば美しさのマイナスがなく、切れることも防げましたが、今は埋設型を使えば、気にしなくても良くなっています。
電気を使う設備の中には、雨で濡れてしまうとショートを発生させてしまうものがあります。
以下の設備は必ず屋根の下に設置してください。
- 電動の製造設備(電気コンロ、電動工作台、精密工作機械など)
- 電動の高熱機器(電気ストーブ、溶鉱炉、電気火葬炉)
- テレビ、スピーカー、ライトボール
- 精密機器(ハイテク研究卓、マルチアナライザー、通信機、バイタルモニター)
- バッテリー、製油施設、太陽灯、オートボング(Ideology)
たまに「太陽フレア」が発生し、全ての電気機器が動かなくなります。
これは数時間から半日ほど続き、期間は短いですが、対応法は待つしかありません。
また、日食になる日があり、これが起こると太陽光発電は機能しなくなります。
基本の発電設備
火力発電(樹)
出力1000W、木材で発電 研究:電気工学 基礎
薪を使った旧時代的な火力発電です。
1日あたり22の木材を消費して、1000Wの電力を生み出します。
中には75の木材を入れておけます。
もっとも序盤から使える発電機で、バッテリーの研究が完了する前に電気が欲しい場合はこれを活用することになりますが、毎日木を22使うのはちょっと辛いので、他の発電手段が整ったら解体しましょう。
火力発電(液化燃料)
出力1000W、バイオ燃料で発電 研究:電気工学 基礎
液化燃料を使った標準的な火力発電です。
1日にバイオ燃料を4.5消費して、1000Wの電力を生み出します。
中には30の燃料を入れておけるので、満タンにすれば6日以上、補充は要りません。
序盤はバイオ燃料の入手が難しいため使い辛いのですが、燃料の補充手段が整ってしまえば、状況を問わず安定した発電を行える施設です。
動物のボマロープは飼い馴らせば1日に11のバイオ燃料を生み出してくれるので、1匹で2基の発電機を動かすことができ、燃料は1日2つ余ります。
製油施設で木を燃料にする場合、木70から燃料35を作れるので、1日9の木を消費する形になります。
木をそのまま燃やして発電するより高効率です。
製油施設で食材を燃料にする場合も、食材70から燃料35を作れます。
水耕栽培器で米を作る場合、1台あたり2日で24の米が取れ、これは1日あたりの燃料6に相当します。
よって水耕栽培器1台の米で火力発電機を1基を稼働でき、お釣りが来ます。
風力発電機
出力0~2300W、周囲が開けている必要あり 研究:電気工学 基礎
初期の発電機のひとつで、常に変動する風力によって発電量が決まり、風が止まっていると 0 になるため、発電量が安定せず、電力供給源とするにはバッテリーが必須です。
よって、バッテリーの研究が完了するまではまともに利用できません。
風力が100%になれば2300Wの電力を発電でき、暴風雨になって風力が150%に達すると3450Wまで上がります。
風力発電は周囲が空いている必要があり、もし木、壁、屋根、背の高い施設や家具があると、その分だけ出力が低下します。
よって該当の範囲は畑にするのが一般的。太陽光発電器は背が低いため、これを設置するのも良いです。
何もない土のままにしていると木が生えてくるので注意してください。
太陽光発電
出力0~1700W、昼のみ 研究:太陽光発電
屋外に設置するだけでOKな、お手軽な発電機です。
昼間は効率100%となりますが、朝と夕方は光量に応じて徐々に増加、及び減少し、夜は発電できなくなります。
雨や霧になっても効率は下がりませんが、日食の日は発電できません。
日光でないとダメで、太陽灯などでは発電しません。
光量はコロニーの位置にも影響され、赤道付近では最大効率となりますが、北極に近くなるほど発電量は下がります。
平均して1700Wの半分、1日850Wぐらいの発電量となります。
電力の消費量は昼間に多くなるので、昼に発電するというのは好都合ではあります。
特に太陽灯は昼にのみ大電力を消費しますが、太陽光発電が2基あれば、必要な分を賄えます。
ただ、先に述べた日食や、火山灰、スモーク噴霧器などにより、突発的に発電できなくなることがあるので、これに頼っているといざと言うときに困ります。
特に Anomaly のダウンロードコンテンツを導入している場合、降灰や不自然な闇など、より多くの日光を遮るイベントが起こるので、ますますアテになりません。
昼しか発電できないため、バッテリーでの蓄電は必須です。
(バッテリー)
蓄電用 研究:バッテリー
発電量に余裕があるときに電気を蓄える設備であり、発電量が足りないときは蓄えられていた電気を放出します。
バッテリーが1つ満充電になれば、600Wの電力消費を1日賄えるだけの電力を保持できます。
ただ、バッテリーに溜まっていくのは余剰電力の50%で、100%全部ではありません。
風力発電や太陽光発電は生み出す電力が安定しないので、発電量が多い時にバッテリーに蓄えないと、長期的な発電施設としては使えません。
よってこれ自体は発電できませんが、風力発電や太陽光発電の補助として必須です。
バッテリーは雨で濡れるとショートするので、必ず屋根のある場所に設置してください。
また、衝撃や発火によって爆発するので、石壁の中の部屋など、安全な場所に置きましょう。
もちろん発電機と電力線で繋がっている必要があります。
バッテリーは撤去してアイテム化しても、中の電気は保持されます。(1日5W分の自然放電はある)
例えば、地中の鉱石を掘る深部ドリルマシンをコロニーから離れた場所で使いたい場合、そこまで電線を伸ばさなくても、満充電したバッテリーを側に設置すれば1つで3日ほど電力を賄えます。
バッテリーは繋がっている場所のどこかでショートが起こると、中の電気が全て放電してしまいます。
そのため以前はブレーカースイッチを設置し、満充電になったら接続を切って、ショートが起こっても全ての電力が失われないようにする方法が取られていました。
しかしバージョン1.5.4でショートしない埋設型電力線が導入されたため、その心配をする必要はほぼなくなっています。
水力発電
出力1100W、川に設置 研究:水力発電
川の流れを利用して発電する設備です。マップ内に川がないと利用できません。
設置条件がシビアで、川の側にある 3x3 の陸地(泥や沼のような弱い地盤はダメ)と、川に真っすぐの5マスのスペースが必要です。
水車も含めた発電機のサイズは 5x6 で、けっこう大型です。
また、水車の周辺の 13x7 のスペースがその発電機の「水域」となり、これが他の水力発電機の水域と重なっていると発電効率が大きく下がります。
つまり、水力発電機を近くに並べて作ることはできません。
水域に橋や壁があっても問題はありません。
※白が基礎、緑が水車、紫が水域。建物は基礎の範囲からさらに1マス大きい。
設置できれば何も消費することなく、24時間安定した電力を供給してくれます。
ただ、川が防衛上のウィークポイントになり得るのが問題です。
川では移動速度が大きく落ちるので、敵は川を避けようとしますが、他の場所が塞がっているならそこから入り込んでくる可能性があります。
川の上に橋を作り、その上に木の壁を設置することはできるので、川に防壁を築くことはできますが、燃えるし弱いです。
その点を考慮しなければ、水力発電自体はとても便利です。
地熱発電
出力3600W、間欠泉の場所に設置 研究:地熱発電
3600Wという大電力を供給してくれる、6x6マスの大型の発電機。
間欠泉のある場所にしか建設できず、研究にも時間がかかりますが、何も消費することなく余裕のある電気を生み出してくれます。
ゲーム開始時、コロニーを間欠泉の近くに設営することは攻略のポイントになります。
建設には8つのコンポーネントが必要です。
間欠泉は地熱発電機を作ったあとも高熱の蒸気を吹き出し続けるので、発電機のある場所を部屋にすると、中がとんでもない高熱になります。
それは暖房に活用することもできますが、暑すぎると修理に行くときに熱で倒れてしまうので、天井の一部を開けて温度を調整しましょう。
ダウンロードコンテンツの発電
有毒発電機(Biotech)
出力1400W、周囲を汚染する 研究:有毒発電機
利用するには Biotech のダウンロードコンテンツが必要。周囲を汚染することで発電を行います。
いかにも嫌そうな設備ですが、汚染は近くに汚染ポンプを配置すれば、自動で廃棄物パックに変換されるので広がることはありません。
排出される有毒廃棄物パックは3日で1つ。1シーズンで廃棄物パックの1スタック分(5つ)となります。
これはメカノイドによって生み出される有毒廃棄物パックよりも、かなり少ない量です。
Biotech を導入しているならメカノイドは利用するでしょうから、有毒廃棄物パックを保管するための冷凍庫も用意することになるでしょう。
そこに運び込まれる廃棄物が少し増える程度なので、名前ほどデメリットのある施設ではありません。
汚染ポンプは電気工学 基礎の技術で設置可能になり、1つのポンプで2基の有毒発電機の汚染を処理できます。
発電機が 2x2 という小型な点もメリットです。
バイオフェライト発電機(Anomaly)
出力4000W、バイオフェライトで発電 研究:バイオフェライト発電機(アノマリー)
利用するには Anomaly のダウンロードコンテンツが必要。
アノマリーの怪異から抽出できるバイオフェライトを用いて発電を行う設備です。
アノマリーの上位研究が必要になり、建設時に100のバイオフェライトと1つの破片が必要です。
1日6つのバイオフェライトを消費し、なんと4000W、地熱発電を越える大電力を生み出します。
ただ、周囲7マスに-6の騒音による心情悪化を及ぼすので、居住区から離れた場所に設置して下さい。
この心情マイナス効果は、範囲から出ればすぐに解消されます。
1日6つのバイオフェライトは、ゴアハルク、キメラ、ノクトルなどのやや大型の存在2体分になります。
上級研究ができるまでアノマリーの研究が進んでいるなら、それほど厳しい量ではありません。
それで4000Wの電力を得られるのはかなりお得なので、アノマリーに挑むならぜひ活用しましょう。
特殊な発電方法/設備
変動性パワーコア(Royalty)
出力400W メカノイドクラスターから入手
メカノイドの簡易基地「メカノイドクラスター」の中に含まれているパーツのひとつ。
何も消費せずに1つ400Wの電力を供給できますが、不安定で、銃で撃つなどして衝撃を与えると大爆発、周囲に破壊的なダメージを与えます。
メカノイドクラスターの弱点であり、これを攻撃すればクラスターの設備や砲台に一気にダメージを与えられますが……
もし無傷のままメカノイドクラスターの破壊に成功すれば、撤去して持ち帰れます。
持ち帰っても爆発の危険はそのままなので、石壁や岩盤で囲った部屋の中に設置し、万が一の事態が起こっても爆発が外部に及ばないようにしておきましょう。
岩山の中であれば、迫撃砲を撃ち込まれる心配もありません。
やや危険ですが、自由に移設できるので持ち出し用の発電機として使え、コロニーから離れた場所にある2つの深部ドリルマシンに電力を供給することができます。
ワノメトリック発電器
出力1000W クエストの報酬として入手
何も消費せず、自由に撤去と再設置を行える、クエスト報酬のレアアイテム発電機です。
ダウンロードコンテンツは不要ですが、滅多にお目にかかることはありません。
むしろ、ダウンロードコンテンツの導入でクエスト報酬の種類が増えるので、余計にこれが出てくることが少なくなっています。
安全に、どこでも大きめの電力を得られるので、コロニーから離れた場所に深部ドリルマシンやタレットを設置するのに活用できます。
エレクトロハーベスター(Anomaly)
出力は収容している存在の種類による 研究:エレクトロハーベスター(アノマリー)
収容しているアノマリーの「存在」から電力を抽出する機械です。
エレクトロハーベスタ―の基礎アノマリー研究が必要です。
発電量は収容している存在の種類によって変わり、大型のものほど多くの電力を得られます。
最大はデバウアーの800W、ゴアハルクやキメラなら400Wとなります。
ただ、エレクトロハーベスターを接続すると部屋の収容強度が25減少。
さらに得らえる研究値が半分になります。
よって電力を得るアノマリーの存在は、研究対象にならないと考えた方が良いかもしれません。
デメリットが大きいため、利用するのはデバウアーだけにした方が良いでしょう。
また、エレクトロハーベスターを接続していると、電気火傷による古傷が付いていきます。
よって、いずれ存在は死んでしまうことになります。