RimWorld 食料の確保と保存

序盤の食料(野苺の収穫)

サバイバルの基本は食料の確保!
ゲーム開始時は(何も持っていないネイキッド以外)、相応の量の食料をもってスタートしますが、数日のうちに尽きてしまいます。
まずは食料を安定して得られる体制を整えなければなりません。

とりあえず最初は、近くにある野いちご(ベリー)を採集しましょう。
青いツブツブのある野苺の茂みをクリックして「収穫」のボタンを押し、ハサミのマークを付けておけば、「採取/伐採」の仕事が割り当てられている住人が自動で収穫に向かってくれます。
(採取/伐採の仕事の割り当てがある)住民を選択して右クリックし、すぐに採取に向かわせることもできます。
仕事の割り当ては「優先順位」で設定して下さい。

RimWorld 野苺の採取

いちご(ベリー)は生で食べても気分を害しない食物です。
開始直後は調理場も何もないので、生で食べられるのは利点。

ただし、どんな食べ物でも生食すると食中毒の危険があり、それは苺も同様です。
生食での食中毒の発生率は2%で、これはスキル3で調理した料理と同等です。
(ただし料理は調理場の汚れも加味されます)

なお、アーキテクト - ゾーン の中にある「農業ゾーン」で野苺がある場所を囲い、「種蒔きの許可」を×にしておけば、野苺の成長度が100%になったときに自動で収穫に向かってくれます。
拠点の近くにまとまった数の野苺があるときに有用です。

RimWorld 野苺の自動収穫

料理の設定と調理方法

調理はたき火か、カマド、電気コンロで行います。
カマドと電気コンロはアーキテクトの「製造」にありますが、たき火は「冷暖房」に含まれます。

カマド、コンロ、焚き火

普通のスタート(不時着)ならカマドの作成材料は最初から持っているので、部屋を作ったらすぐにカマドを設置し、調理の準備を整えましょう。
ちなみに、たき火だと調理時間がカマドやコンロの2倍かかり、簡単な食事しか調理できません。

カマドを作ったら、部屋に床を張るのを忘れずに!
土の地面のままの調理場は「汚い」扱いで、作った料理の食中毒の発生率が上がります。
床を張っても掃除しないとやはり汚くなるので、汚れてきたら清掃も忘れずに。

RimWorld ゲーム序盤のキッチン建設

調理は、まずカマドを選択して「加工」のボタンを押し、「新しい加工」で作る料理を設定します。

まずは「簡単な食事x4」を選び、「X回繰り返す」のボタンを押して「在庫X個まで繰り返す」に変更、―と+のボタンで個数を10ぐらいにしておきましょう。
これで料理の仕事の割り当てがある人が、食材40を使って簡単な食事を4つずつ作るようになります。

自動で行われますが、任意にやらせることもできます。

RimWorld 簡単な食事の作成

簡単な食事は栄養(食事欲求の回復量)が生食材の1.8倍あります。
よって野いちごをそのまま食べるよりエネルギー効率が良いです。
また、(部屋が清潔で)スキルが4以上あれば食中毒の発生率も生で食べるより抑えられます。

料理スキルの食中毒の基本発生率は以下の通りです。
0:5% 1:4% 2:3% 3:2% 4:1.5% 5:1% 6:0.5% 7:0.25% 8:0.15% 9以上:0.1%

さらに「詳細」のボタンを押して、誰が作るかも設定しておきましょう。
最初は「作業者(誰でも)」になっていますが、これだとスキルの低い人が調理してお腹を壊したりするので、料理スキルの高い人を指定するか、許可する料理スキルの範囲を設定し、スキルが一定値以上の人が調理をするようにしてください。

RimWorld 料理スキルの範囲

詳細の画面では、どの材料を使うか、どの備蓄ゾーンから材料を取ってくるか、料理をどの備蓄ゾーンに置くか、といった設定も行えます。
普段はそこまで細かく設定する必要はありませんが、家畜用の備蓄野菜には手を付けない、といったことが可能です。

食材が少ない時のために「簡単な食事」(x4がない方)も設定し、これも「在庫X個まで繰り返す」にして、同じ在庫数を設定しておきましょう。
そして「簡単な料理x4」の下に配置しておけば、食材が4つぶんないときは1つずつ作るようになります。

もし肉が手に入れば、肉と植物系の食材を両方を使って「手の込んだ料理」を作れます。
ただし、料理スキルが6以上必要です。

手の込んだ食事は、簡単な食事と栄養は変わりませんが、食べた人の心情がアップします(+5)。
必要な材料の合計は変わらないので、作れるなら手の込んだ料理を優先した方が良いです。
両方ある場合、住民も美味しい方を食べます。

料理は4日で腐ってしまうので、手の込んだ料理を作れるようになったら、簡単な料理の作成は「S」のボタンを押して一旦止めた方が良いでしょう。
電気を活用できるようになり、冷凍保存が可能になったら、多めに作っても問題なくなります。

RimWord 料理の加工リスト

料理スキルが8以上あれば「豪華な食事」も作れますが、こちらは必要な食材数が2倍。
心情は大きく上がりますが(+12)、栄養は簡単/手の込んだ料理の約1.1倍しかなく、本当に贅沢です。
食材が余っているか、何かの影響で心情が大きく下がっているときに活用するものです。

個人の「健康」タブ、もしくは下部メニューの「服装・任命」で、それぞれの住人が食べる食事を設定できます。
心情が悪くなりやすい人を豪華な食事でケアしたいなら、この設定を活用しましょう。
初期設定はみんな豪華な食事があれば、そちらを優先するようになっています。

RimWorld 食事設定

食事は通常、1日に2回行います。
3人いれば食事は6つ消費します。これを目途に食料を確保しましょう。

「ぺミカン」と「非常用食品」は、作るのに専用の技術(研究)が必要です。
どちらも常温での長期保存が効きますが、味は普通(特に補正なし)。
作成には肉と野菜が両方必要です。

RimWorld 非常用食品とぺミカン

ぺミカンは18個で普通の料理(簡単/手の込んだ料理)と同じ栄養になります。
ただ、普通の料理と同じ材料で16個しか作れないので、栄養的には少し損。
非常用食料も必要な食材が少し多め(1.2倍)です。

主にキャラバンを編成し、遠くに遠征する際に活用するものですが、ぺミカンは食材の冷凍保存ができないときの保存食に、非常用食品は食材に余裕があるときの資金稼ぎにも有用です。
後述する冷凍庫が一杯になりそうなときも、保存食にしておけば無駄になりません。

狩猟と食肉加工

肉を手に入れるには、動物を狩って、それを食肉加工台でさばかなければなりません。

動物を選択して狩猟のボタンを押し、照準マークをつけておけば、狩猟を割り当てられている住人がその動物を狩りに行きます。
これは弓矢や銃などの遠距離武器で行うので、近接武器を持っている人は自動の狩りは行えません。

RimWorld 狩猟

ただ、見ていれば解りますが…… 射撃スキルが低いとなかなか当たらず、それでなくても小動物は的が小さくて当たりにくく、しかも逃げるので追いかけるのに時間がかかります。
1日中追いかけ回して、何の成果も得られずに終わることも多いです。
(それはそれでスキルは上がりますが)

大きい動物は射撃が当たりやすいですが、熊、狼、狐、クーガーなどの肉食動物は反撃してくることがあり、森をうろうろしていてこれらの動物に襲われ、いつの間にか死にそうになっていた、ということも起こり得ます。
(草食動物を狩っていると肉食動物のエサが不足するので、より襲われやすくなります)

RimWorld 攻撃時の反撃確率

武器とスキルが良くないうちは「徴兵」を行って、自分で操作して狩りを行った方が良いでしょう。

徴兵していれば移動・攻撃などの指示はプレイヤーが直接行えます。
2人か3人で行動させることもでき、狩りを効率よく行えます。

徴兵で倒した動物には×マーク(接触禁止)が付きますが、これは狩りの対象にしていない動物が死んだときには×マークが付くためです。
クリックして「許可」すれば×マークは消えますが、事前に狩りの対象にしておいても付きません。

動物の死骸はそのままでは2.5日で腐敗するので、その前に食肉加工台でさばかなければなりません。
食肉加工台を選択して「加工」のボタンを押し、「新しい加工」で「食肉加工する」を選んでください。
その後、「X回繰り返す」のボタンを押して「無制限」に変えましょう。

これで料理担当の住民が、狩った動物の解体を行うようになります。
任意にやらせたい場合は実行する住人を選択後、狩った動物ではなく、食肉加工台を右クリックして「いますぐ解体する」を選択して下さい。

もし電気を活用できるようになったら、新鮮な動物の死骸は冷凍室で保管するようにしましょう。

RimWorld 食肉加工

食肉加工には料理スキルが影響しますが、低くても失敗したり食中毒になったりはしません。
ただ、スキル0の人だと得られる肉や革は75%となります。
スキルが1上がるごとに+2.5%され、スキル10で100%、その後も同じ割合で増えていき、スキル20なら125%です。

でも大きな差ではないので、料理スキルを上げたい人の練習を兼ねて食肉加工させるのも良いでしょう。

食肉は常温では2日で腐敗します。死骸の時より日持ちは悪いです。
冷凍できないなら早く調理しましょう。

動物をさばいていると周囲が汚れます。
キッチンが汚れるのは食中毒を招くので、食肉加工台は汚れても問題ない屋外に設置するのが無難です。

なお、材料不要で設置できる「屠殺場」がありますが、得らえる肉や革は常に70%になります。
よほどの困窮時でない限り、作業は食肉加工台で行いましょう。

肉を得る方法はもう一つ、家畜(畜産)がありますが、これで安定して肉を得るには牧場の準備と、長い時間が必要になります。
これについては、飼育方法は キャラバンと牧場、動物の詳細は 畜産と動物たち で解説しています。

農業の基礎

安定して食料を得る方法は、狩猟より農耕です。
時間はかかりますが、安全に大量の食料を得ることができます。

Rimworld の農業は難しくありません。農業ゾーンを設定し、育てる作物を決めるだけです。
あとは栽培担当の住民が自動で植え付けと刈り入れを行ってくれます。

ただ、土地には「肥沃度」があり、植えた作物の育成速度が変わります。
これは右下のアイコンリストにある、植物の芽のアイコンをクリックすれば確認できます。

RimWorld 肥沃度表示

濃い緑は肥沃な土壌(120%)で、黄緑色は普通の土地(100%)、黄色は痩せた砂利(70%)です。
そして色の付いていない土地は耕作不可能です。
砂漠や寒冷地では、肥沃な土壌はほとんどありません。

ゲーム全般を通して、もっとも有用な作物は「米」です。
早く育ち、収穫量が多く、日持ちもします。
そしてお米は肥沃な土地では、さらによく育ちます。

アーキテクトのゾーンで「農業ゾーン」を選び、肥沃な土地、それが近くにない場合は普通の土地を指定し、育てる作物を「米」に変えましょう。

RimWorld 農作物

とは言え、農作物は収穫まで時間がかかります。
もっとも早い米を肥沃な土壌に植えた場合でも、収穫まで4日ほどかかります。普通の土地だと5.5日。
最初の収穫までは他の手段で食いつなぐ必要があります。

トウモロコシは収穫まで長い時間がかかりますが、収穫量が多く、1日あたりで計算すると米とほぼ同じになります。
そして頻繁に植え付けと刈り入れをしなくて良いので、手間がかからない利点があります。
しかし疫病や天候不順などでダメになると時間のロスが大きく、収穫時にスキルが低くて失敗が発生しても時間的損失が大きくなります。
なにより、収穫まで肥沃な土壌でも15日、普通の土地だと21日もかかるのは、ちょっとしんどいです。

痩せた土地(砂利、70%)では、ジャガイモの方が効率が良くなります。
ただ、痩せた土地に植えたジャガイモは収穫まで約12日かかるので、できるだけ農業は良い土地で行いましょう。

RimWorld 雨の日の収穫

そして重要なこととして、すべての農作物は気温が氷点下になると育たず、-10℃を下回ると枯れ始めてしまいます。
温帯や寒冷地では冬に屋外で作物を育てることはできないので、それまでに十分な備蓄を用意しておいて下さい。

このゲームの1シーズンは15日。
トウモロコシは普通の土地に植えた場合、刈り入れまで約21日かかるので、夏の9日以降は植えても育ちきる前に冬になってしまいます。
実際には冬になる少し前から冷え込むので、トウモロコシは春植えの作物だと思った方が良いでしょう。
ただし、熱帯は四季のない「常夏」なので、一年を通して好きな作物を育てられます。

作物は薬草のヒールルート、ビールの材料となるホップなど色々ありますが、それらを含む作物の特徴は「農業の詳細」で解説しています。

食料の冷凍保存

食料、特に肉は常温ではすぐ腐ってしまうので、長期保存できる冷凍庫を作ることが Rimworld の最初の目標となります。

ゲームのスタートが原住民やネイキッドではないなら、冷凍庫を作るために必要な技術である電気工学の基礎と空調設備、さらに材料となる木材、鉄(スチール)、コンポーネントを最初から持っているので、いきなり冷凍庫の建設を行えます。
ただし、住人の建設スキルが最低でも5は必要。

壁で囲った部屋を作り、アーキテクトの電力にある「火力発電(樹)」を建設、さらに冷凍庫にする部屋の壁に、冷暖房の設備である「クーラー」を設置します。
クーラーと火力発電機が離れているなら「電力線」で繋いでください。

クーラーには向きがあります!
赤い方を屋外に、青い方を冷やす部屋に向けて下さい。逆にすると冷えません!

RimWorld クーラーの設置

完成したら、クーラーをクリックして温度を設定します。
ボタンで設定温度を -5℃ 辺りまで下げてください。

0℃以下なら冷凍になりますが、ドアの開け閉めで外気が入ったり、周囲の気温の影響で温度が上がったりするので、ギリギリだと氷点下を維持できません。

RimWorld クーラーの温度設定

温度が9℃以下になると「冷蔵」になります。
冷えるほど生モノの保存期間が延びていき、0℃で「冷凍」となって、痛むことがなくなります。
料理は冷凍しても普通に食べられるので、調理した料理も冷凍庫に入れておきましょう。

ついでに部屋にもクーラーをつけて、夏でも快適に過ごせるようにしておきましょう。
部屋の温度は21℃(初期設定)で構いません。

冷凍庫はあまり大きくしないでください。夏に冷やしきれなくなります。
目安として、30マス(5x6)ぐらいがクーラー1台で氷点下まで冷却できるサイズ。
それ以上の部屋になると大きさに合わせてクーラーを増やす必要があります。
もちろんクーラーが増えたり、過剰な冷却を行えば、消費電力は上がります。

周囲の温度の影響は、外壁を厚く(二重に)することで軽減できるので、熱帯地域に冷蔵庫を作るときは考慮して下さい。

火力発電(樹)は木を燃やして発電するもので、1日に22本の木材を消費して1000Wを供給します。
木材が継続的に必要になるので、将来的には風力発電や太陽光発電に変えたいところですが、太陽光発電を利用するには研究が必要です。

風力発電機は(原住民でなければ)最初から扱えますが、広い平地が必要なうえに、風が止むと発電しなくなるので、バッテリーで電気を蓄えなければなりません。
しかしバッテリーも研究が必要なので、開始直後は使えません。

RimWorld 発電機

電力と上位の発電機の詳細は 発電と電化 で詳しく説明しています。

ペーストディスペンサー

これは普通のプレイでは使わないのですが……
(部族以外なら)最初から作れるので「なんだろうコレ?」と思う初心者の方は多いと思います。

ペーストディスペンサーは0.3の栄養価の食材から0.9の栄養ペーストを作る機械です。
栄養が3倍、調理も不要で瞬時に作成され、食中毒も起こりません。
ただ、栄養ペーストはマズいです。食べた人に通常「栄養補給ペーストを食べた -4」の心情悪化を与えてしまいます。
手の込んだ料理を食べた場合は心情+5なので、つまり-9の心情の差が生じます。

RimWorld 栄養補給ペーストを食べた
※そこまで言う栄養ペーストがどれだけマズいのか、逆に気になる……

ペーストディスペンサーは、となりに食材ホッパーという設備を作って利用します。
食材ホッパーには住民が自動で食材を運び、ペーストディスペンサーが使われると消費されます。

食材ホッパーの上にあっても常温だと食物が腐るのは変わらないので、食材ホッパーがある位置は冷凍庫にしておく必要があります。

RimWorld ペーストディスペンサー

栄養補給ペーストは作り溜めはできません。食べるときに取り出されます。
人間はペーストを食べるのをできるだけ避け、他の料理を食べようとします。
動物も食べられますが、動物はディスペンサーを使えないので、動物のエサに利用するのは現実的ではありません。

これが有用になるのは、Ideology のダウンロードコンテンツがあり、住民がトランスヒューマニストの思想を持っているとき。
未来人のようなトランスヒューマニストは栄養補給ペーストを食べることに抵抗がありません。
また、睡眠加速器やニューラルスーパーチャージャーといった近未来の設備の利用を好みますが、これらは空腹になりやすくなるため、それをペーストで補える点でもマッチしています。

他に、少人数でプレイする場合や、料理スキルを誰も持っていない場合、食料の乏しい過酷な土地でプレイする場合などに活用されますが、いずれも上級者向け。
普通のプレイでは、心情悪化のデメリットが大きいので無理に必要ありません。