MODの導入方法
MODとはゲームに改編を加える改造データのことです。
ゲームが大幅に変わるMODを導入すると、ゲームバランスやシステムは様変わりしてしまいます。
よって、まずはオリジナル(通称バニラ)の状態で遊ぶのをお勧めしますが、不便なところや、わかり辛い表示などを改善してくれるMODもあります。
また、ゲーム内容をできるだけ変えないようにしつつ、見た目を良くしたり、ユニークなアイテムや家具を追加するMODなども存在します。
RimWorld は自由度の高いゲームであり、こうしたMODの導入も作品の一部として組み込まれています。
Steam(PC)版でMODを導入するには、ゲームの起動前に「ワークショップ」を選択します。
リストから導入したいMODを探しますが、名前がわかっているなら検索欄にそれを入力しましょう。
探しているMODを選択し、詳細画面を表示したら、緑色の「サブスクライブ」のボタンを押します。
するとボタンが「購読中」に変わり、そのMODがゲームに導入されます。
ただし、まだ適用はされていません。
なお、MODの中には、他の特定のMODが導入されていないと動かないものもあります。
しかしそういう場合でも(日本語で)案内が表示されるので、迷うことはないでしょう。
MODを導入(サブスクライブ)したら、ゲームを起動します。
タイトルが表示されたら「mods」のボタンを押します。
サブスクライブしたMODが、最初は「無効」のリストに入っているはずです。
MODを選び、右の方にある「有効」のボタンを押すと、有効リストに移ります。
使いたいものを一通り有効にして、右下にある「変更を適用して保存する」を選べば、再びタイトル画面に戻り、そのMODが適用されたゲームを遊ぶことができます。
「他のMODを使うためのMOD」や「特定のMODを日本語化するMOD」などは、リストのMODの順番が間違っていると正常に動きません。
ただ、上部にある「MOD自動並べ替え」のボタンを押せば、正常に治してくれます。
問題があると表示が赤くなるので、そのときは並べ替えボタンを押してみましょう。
ただし、MODの導入によってゲームが重くなったり、不具合が発生する可能性もあります。
大規模な改変を行うものほど、その傾向は強くなります。
また、単体では問題なくても、他のMODと衝突してエラーが発生してしまうこともあります。
MODの導入はこれらのリスクがあることを承知して、自己責任で行ってください。
なお、MODを導入してデータをロードしたらエラーが出たり表示がチラつくようになったという場合は、セーブしてゲームを再起動し、改めてロードすると治る場合があります。
(ゲームバランスを変えない)おすすめMOD
以下では、ゲームシステムを変更したり、独自のアイテムなどを追加したりしない、ゲームバランスに影響を与えず、世界観を損ねないお勧めのMODをいくつか紹介しています。
情報表示や操作をわかりやすくするもの、見た目を少し変えるものといった、小規模なMODであり、バージョン1.6で問題が起こらないことを確認済みです。
Harmony
他のMODを使うために必要なMODです。
これ自体は何もしませんが、リストの一番上に置いておかないと他のMODが動かない場合があるので、MODを使うなら必ず導入しておきましょう。
Damage Indicators
必要MOD:Harmony
ダメージが数値で表示されるようになります。
ファイナルファンタジーの戦闘シーンのようにダメージが出てくる、と言えばわかりやすいでしょうか。
戦闘の状況を一目で確認でき、攻撃時の実感なども得られる、おすすめのMODです。
Interaction Bubbles
必要MOD:Harmony
会話時にセリフの吹き出しが出てくるMODです。ちゃんと日本語で表示されます。
社交のタブに記録されている会話情報が出てくるもので、何を話しているのかがわかって楽しいです。
子供の授業をしているとき、何を教えているのか一目でわかる利点もあります。
RimTalk
必要MOD:Harmony、Interaction Bubbles
RimWorld の世界にも AI が到来。
会話をフキダシで表示する Interaction Bubbles の拡張版で、会話が AI 生成されます。
その時の状況に応じたセリフを設定した口調で喋り、キャラクターが生き生きとします。
この MOD を利用するには Google の生成 AI 機能とリンクさせる必要があります。
MOD 導入後、オプション → MODオプション →
RimTalk と選択し、Get a Free API Key のボタンを押してください。
Google のページに移動するので、右上にある「+ API キーを作成」のボタンを押します。
すると英数字の羅列(APIキー)が表示されるので、これをコピーし、先ほどの Get a Free API Key のボタンの上にある枠の中に貼り付けてください。
これで準備完了。 無料で利用できる範囲で会話が AI 生成されます。
(無料利用の範囲は1分間に30生成、1日で14400生成までです)
口調を設定したい場合は、その人の「略歴」の中にある RimTalk ペルソナのボタンを押してください。
「紳士、冷静、年長者」「若い、田舎者、気さくに話す」のように日本語で良いので書き込んでおくと、それに合わせた喋り方をします。
ランダム設定や、ステータスに合わせて AI に決めてもらうことも可能です。
RimHUD
必要MOD:Harmony 日本語化MODあり
キャラクターをクリックした時のウィンドウ内の情報表示を大幅に拡張します。
タブの切り替えをしなくても年齢、欲求、スキル、装備、現在の行動などを一目で判断でき、制限ゾーンの指定や食事・薬の指定などもここから行えます。
アイコンやステータスにカーソルを合わせると詳しい関連情報が表示されるなど、細かいところまで行き届いており、一度使うと手放せなくなるMODです。
日本語化MODのバージョンアップが行われ、バージョン1.6にも正式対応しました。
Custom Fonts - Forked
RimWorld で使われている漢字には中国のものが混じっていて違和感のある方が多いと思いますが、このMODでフォントを変更すればちゃんとした日本の漢字にすることができます。
フォントはOSにインストールされているものを自由に選択可能です。
フォントによっては表示がズレたり、太字が汚くなったりしますが、文字の大きさに合わせたサイズの変更や上下位置の微調整といった細かい設定が可能です。
フォントの設定は MOD 導入後、オプション → MODオプション → Custom Fonts から行います。
個人的には、UI:極小を Meiryo Bold にしてフォント拡大率を0.9、UI:小とUI:中は Meiryo UI にして垂直位置オフセットを-3にするのがおすすめ。
Meiryo(メイリオ)は Windows の標準的な日本語フォントなので、環境を問わず利用できます。
Yu Gothic Bold と Yu Gothic UI(游ゴシック)も Windows 標準の日本語フォントで、読みやすく、数字もスッキリしていて良いです。
利用できるのであれば BIZ UDGothic(モリサワフォント)もお勧めです。
デフォルト
Meiryo(メイリオ)
Yu Gothic(游ゴシック)
BIZ UDGothic(モリサワ)
フォントによっては RimHUD で表示が崩れますが、これは RimHUD 側の設定で調整できます。
小文字は游ゴシックで中サイズはメイリオといった混在設定も可能です。
このMODには Sarasa UI J(更紗ゴシック)が同梱されていますが、太字が汚くなる問題があります。
よく使われているフォントMODに Unofficial Japanese Translation というものがありますが、一部の表記が制作者独自の翻訳に変えられてしまうことと、対応していないダウンロードコンテンツがあるため(未対応だと英語になってしまう)、ここでは Custom Fonts をお勧めします。
Defensive Positions
必要MOD:HugsLib 日本語化MODあり
※日本語化MODはバージョン1.6未対応のエラー表示が付きますが、問題なく使用できます。
キャラクターの守備配置の記憶と復元を行えます。
右クリックして現在の位置を記憶、守備位置ボタンでその場所に移動します。複数のキャラを選択しての一括保存や一斉移動も可能。
敵の襲撃の度に迎撃場所に移動させ、それぞれのメンバーを配置していく手間がなくなります。
コロニーの人数が多くなるほど便利になるMODです。
必要MODの HugsLib は Harmony と同じ「他のMODを使うためのMOD」で、このMODよりもリストの上に位置していなければなりません。
Dubs Mint Minimap
日本語化MODあり
ミニマップを追加するMODです。
誰がどこにいるのか、敵がどこから来るのか、一目で判別することができ、ミニマップ上をクリックすることで、その場所に画面を瞬時に移動させることもできます。
ゲーム中盤以降、多方向から攻められることが多くなり、複数の場所で戦闘が発生したり、二正面作戦を強いられることがあります。
そんなとき、ゲーム画面は1つなので非常にプレイし辛くなりますが、このMODがあれば状況を把握しやすくなり、小まめに画面を移動させる手間も緩和されます。
Vanilla Textures Expanded - Variations
必要MOD:Vanilla Expanded Framework
家具や設備の見た目のバリエーションを増やすMODです。
これがあると、同じような見た目の家具ばかり並んでしまうのを防ぐことができます。
ランダムで変化しますが、任意の見た目にすることもできます。
元の雰囲気が維持されており、従来の外観を壊してしまうようなデザインにはなっていません。
Vanilla Textures Expanded
必要MOD:Vanilla Expanded Framework
※Ver1.6に対応済みですが、一部の表示が未対応です。
名前が似ていますが、家具の外観を増やす「Vanilla Textures Expanded - Variations」とは異なります。
元の家具やアイテム、キャラクターのグラフィックの解像度を上げ、さらに一部のアイテムの見た目を変更しています。
元のグラフィックをそのままアップグレードすることを目的としており、大幅に外観が変わる訳ではありませんが、ゴールドが延べ棒になっているなどの変化もあります。
見た目の変更については賛否あると思いますが、くっきり鮮明になるため、特に高解像度モニターの人にお勧めです。
More Harvest Designators!
アーキテクトの「命令」に、成熟した(成長度が100%の)木を伐採、成熟した植物を収獲、枯れた(疫病の)植物を刈る、範囲内の切り株だけ撤去する、といったボタンが追加されます。
これでわざわざ成長度を確認することなく、成長の終わった木や野苺、ヒールルートだけを、一括して伐採&採取指定することができます。
FrameRateControl
やや専門的なパソコンの話になりますが……
このゲームには動作速度の調整がなく、モニターのリフレッシュレートが120Hzだと、垂直同期(VSync)を取って最高120fpsで動きます。
そんなに滑らかな動作が必要なゲームではないので、負荷を軽くするため60fpsで動かしたくても、そのままでは(モニターのリフレッシュレートを変えない限り)速度を落とすことはできません……
しかしこのMODがあれば、上限速度を自由に設定でき、不必要な高速描画を抑えられます。
正直、本体で出来るようにしておいて欲しいところですが……
P-Music
52曲ものBGMが追加されるMODです。
元のゲームの雰囲気を壊さない楽曲となっていて、アコースティックギターが心地よい曲が多いです。
プレイの楽しさを上げる、お勧めしたいMODです。