チュートリアルと基本操作
始めてプレイするときは、面倒くさがらずに「操作方法の説明」をスタートし、チュートリアルをプレイして基礎を学んでおきましょう。
このゲームは自由度が高い反面、初心者だと何をやれば良いのかわかり辛く、おまけに操作方法が独特なので、やりたいことが出来ないということになります。
このゲームのチュートリアルは本当に基礎しか教えてくれませんが、それでも基本操作と序盤の手順は理解することができます。
基本操作について簡潔にまとめておくと……
画面のスクロールは WASD キーで行うか、マウスの中央ボタンを押しっぱなしでドラッグ。
マウスホイールでズームイン、ズームアウト。
左クリックでキャラクターやアイテムを選択しますが、左ボタン押しっぱなしでドラッグすれば範囲選択も可能です。
SHIFTキーを押しながら選択しても複数指定ができます。
このゲームのキャラクターは自動で行動します。
実行する作業を指示することもできますが、事前に対象に作業予約をしておかなければなりません。
例えば、木を切りたいなら、先に対象の木を伐採対象にしておく必要があります。
さらに、実行させる人も伐採担当である必要があります。
施設を使うとき、例えばカマドで調理をするときには、先にカマド側で何を作るのか設定しておかなければなりません。
ただし「徴兵」しての戦闘や移動は、右クリックで直接指示ができます。
SHIFTキーを押しながらキャラクターに指示を出すと、行動の予約を行えます。
例えば、キャラクターを選んでSHIFTキーを押しながら A → B → C と移動指示を出すと、Cに直行するのではなく、AとBを経由します。
右下の一時停止と再生ボタンでゲームの停止や早送りを行え、停止中でも命令を出せます。
一時停止はスペースキー、再生速度は 1~3 キーでも変えられます。
現在実行中の作業をやめさせたいときは、徴兵して、すぐ解除してください。
改めて行動が再考されます。
数値を増減するとき、CTRLキーを押しながらで10ずつ、SHIFTキーを押しながらで100ずつ変えられるのも便利なので覚えておきましょう。
以下、チュートリアルの進行手順に合わせて、補足の説明を行っていきます。
備蓄ゾーンと廃棄ゾーン
アーキテクト → ゾーンから設置できる「備蓄ゾーン」はアイテムを置く場所で、チュートリアルでは最初に設置しますが、もうひとつ「廃棄ゾーン」もあります。
これらは実は同じもので、何を置くかの初期設定が違うだけです。
備蓄ゾーンは岩や鉄くず、ゴミや死骸以外は全部対象とする設定になっていて、廃棄ゾーンは逆に岩や鉄くず、ゴミや死骸を置く設定になっていますが、設置後に変えられます。
動物の死骸は(新鮮なら)さばいて食料にする必要があるので、備蓄ゾーンの「腐敗を許可」のチェックを外し、死骸の横の▶を押して「動物の死骸」にチェックを入れておいて下さい。
これで備蓄ゾーンに(腐っていない)動物の死骸が運ばれるようになります。
また、「優先度:標準」のボタンを押して「優先」以上にしておけば、その場所に設定したものが優先的に運ばれるようになります。
保管設定はコピーとペーストができるので、同じ設定のゾーンを作るときに便利
優先度も大切。Aの倉庫が一杯のときはBに運ぶ、といった設定ができる
腐敗した死骸や人の死体は見た人の心情を悪化させるため、少し離れた見えない場所に専用の廃棄ゾーンを作っておきましょう。
アーキテクト → その他 → 墓 を作って埋葬したり、火葬しても見ずに済むようになります。
チュートリアルでは備蓄ゾーンを野外に設置しますが、外に置いているとアイテムは痛みます。
食料が野生動物に食べられたりもするので、備蓄ゾーンは屋内に置くべきで、小屋を作ったら以前の備蓄ゾーンを撤去して小屋の中に再設置してください。
もしくは、先に小屋を作ってから備蓄ゾーンを設置しましょう。
ただ、木材、スチール、石材などは野ざらしでもほぼ劣化しないので、外に置いた方が良いです。
現在の(Ver1.4以降の)RimWorld のアイテムの保管は、後々ロッカーで行うことになります。
家具などの大きなものは入れられませんが、それ以外の小型アイテムなら1マス辺り3つ保管できるので、スペースを節約できます。
アイテムの整理にも役立ちますし、屋外に置いても劣化や雨の影響を受けません。
ただ、詰め込まれて何がどこにあるのかわかり辛くなります。
探し物が見つからないときは、右下にある虫眼鏡アイコンの「検索」を利用しましょう。
入力したキーワードが名前に含まるアイテムを矢印で示してくれます。
まとめて命令
開始地点の近くにバラまかれているアイテムには最初「×」マークが付いています。
このままでは持ち運びや使用が行えませんが、選択して「許可」のボタンを押すことで×マークが消え、住民が触れられるようになります。
同じアイテムならダブルクリックすればまとめて選択できるので、一括で×マークを消せます。
また、アーキテクト → 命令 を選び、許可のボタンを押して、ドラッグで範囲指定をすると、その中にある×マークを一斉に撤去できます。
この辺りはチュートリアルでも説明されます。
アーキテクトの「命令」にあるボタンは一括で指示を出すためのもので、一定範囲をまとめて採掘、周囲の木をまとめて伐採、といったことも行えるので覚えておきましょう。
建設についての補足
チュートリアルでは木で小さな小屋を作り、人数分のベッドと、トーチランプを作るよう指示されます。
ただ、チュートリアルで作る建物は、ちょっと小さすぎます。
寝室や倉庫はあとで増設するとしても、リビングには食事や団らんをするためのイスとテーブルが必要で、当面は娯楽や製造、研究の設備もそこに置くことになるでしょう。
本番ではもっと大きめの部屋を作り、倉庫はここに作り、寝室はこちらに並べて…… と計画を立てながら建物を作っていきましょう。
また、守りやすいかどうか、近くに農業に向いた肥沃な土地があるか、地熱発電に使える間欠泉があるかも重要になります。
ベッドやカマドは組み立て後に移設が可能です。
施設を設置/建設するとき、Q と E のキーで向きを変えられるので覚えておきましょう。
小屋を作ったら アーキテクト → フロアを選び、フローリングの床も張っておくこと。
見映えが改善され、住民の心情アップにつながり、そして土の地面より清潔なので食中毒の発生率が下がります。
※序盤、食中毒を連発している人は、たいてい床を張っていません。
照明は見た目だけでなく、住民の移動速度や作業速度にも影響します。
具体的には、真っ暗だと移動も作業も80%となります。
トーチランプは定期的に木材をくべる必要があるので、後で電気照明に入れ替えたいところです。
なお、バージョン1.5で壁掛け照明が追加されました。
壁で囲いを作ると、住民は自動的にその中に屋根を設置しますが、屋根は自分で設置/撤去が可能です。
アーキテクト → ゾーン で「屋根ゾーン」を選び、壁や支柱から6マス以内を指定してください。
「屋根の無視ゾーン」というのは単なる屋根ゾーンの消去ですが、すでに設置している屋根は「屋根の取り外し」を指示しないと外しません。
建築素材についての補足
このゲームの壁、ドア、フロアなどは使う材料を選べます。
チュートリアルでは木で小屋を作っていましたが、木は耐久力が低く、よく燃える難点があります。
木の床(フローリング)、木の家具なども同様です。
ただ、温暖な気候なら入手しやすいので、序盤は基本的に木を使うことになります。
※壁が木だと、いざというとき炎上します。床も木だと何も残らないほど全焼します…
土地によっては木よりも鉄の方が入手しやすいです。
鉄を手に入れるには鉄鉱石を採掘する必要があり、掘り尽くすと入手が難しくなりますが、砂漠や寒冷地では木はほとんど生えていません。
なお、木ほどではありませんが、このゲームでは鉄も燃える(金や銀も燃える)ので注意してください。
石材は岩をストーンカッターで加工して作る必要があります。
砂岩、石灰岩、大理石、粘板岩、花崗岩の5種類があり、花崗岩が一番硬く、次いで石灰、砂岩が硬め。
大理石はやや脆いですが、美しさの補正があります。
とは言え、大きく違いませんし、入手できたものを使うことになるでしょう。
このゲームの世界では、鉄より石の方が重くて硬いです。
防壁などに使用する素材は石材を使用してください。
ただしドアは重いほど開けるのに時間がかかるので、屋内のドアは木で作りましょう。
娯楽についての補足
チュートリアルで設置するように言われる「蹄鉄投げのピン」は娯楽設備になります。
輪投げで遊ぶもので、住民の娯楽の欲求が満たされていきます。
欲求と心情は、キャラクターを選んで欲求のタブをクリックすれば表示されます。
娯楽が低くなると住民は何かをして遊びますが、同じものばかりでは飽きてしまいます。
よって娯楽は将来的に、複数用意しておきたいところです。
娯楽には以下のような種類があります。
- 静かなひととき:空や雲を眺める、瞑想する、祈る、散歩、芸術鑑賞(要 彫像)、雪だるまを作る(要 積雪)、墓参り(要 墓)。全て娯楽上昇1。お祈りはする人が決まっている。
- 人付き合い:みんなと雑談(要 集合ポイントになっているテーブルかキャンプファイア)、励まし(要 意識のある患者。患者同士の会話もあり)。どちらも娯楽上昇1。
- 器用さ系の娯楽
- 蹄鉄投げ:射撃経験3、娯楽上昇1。原住民だとフープストーンリングになる。
- ビリヤード:射撃経験4、娯楽上昇1.3。数人で遊べる。
- 頭脳系の娯楽
- チェス(ゲーム):知力経験2、娯楽上昇1。原住民だとウルのゲームになり、知力経験1.5、娯楽上昇0.8。
- ポーカー:知力経験4、娯楽上昇1.3。4方向から遊べる。
- テレビ鑑賞:娯楽上昇はブラウン管テレビ1.2、フラットスクリーンテレビ1.4、メガスクリーンテレビ1.6。
- 音楽:楽器があれば発生。芸術経験1.5、娯楽上昇1。
- 天体観測(望遠鏡):知力経験4、娯楽上昇1.2。望遠鏡は取引でしか入手できない。真上が空いている必要があるが、天井を1マス開けるだけでも使用可。
- 薬物使用:娯楽が上がるドラックを使用。上昇量はドラッグにより違う。
- どか食い(間食):チョコレートかインセクトゼリーを食べる。ただしインセクトゼリーは生食扱いで、2%の食中毒の発生率がある。
- 読書:バージョン1.5から。得られる経験と娯楽上昇は本による。
同じ系統は同じ娯楽とみなされます。
娯楽の耐性、つまり「飽き」の低下量はコロニーの総資産によって決まり、コロニーが大きくなるほど多様な娯楽を用意しなければなりません。
将来的には色々作る必要がありますが、とりあえず最初は輪投げとチェスを作っておきましょう。
コロニーゾーンについて
建物を作ると、その周囲が自動でホームエリア / コロニーゾーンとなります。
これはコロニーの敷地内であることを意味し、掃除・消火・修繕の対象になります。
チュートリアルでは「ホームエリア」と呼称されているのですが、ゲーム中のボタンなどには「コロニーゾーン」と書かれています。
紛らわしいですが、同じものなので注意してください。
建設時にその周囲をコロニーゾーンにするかどうかは、右下にある小さな家のアイコンで ON/OFF できます。
敷地から離れたところに廃棄エリアや墓、罠などを作って、その周囲がコロニーゾーンになってしまうと、そこまでわざわざ掃除しに行ってしまうので、無駄な行動が増えてしまううえに危険です。
コロニーゾーンは基本 OFF にして、施設を拡張したときに アーキテクト → ゾーン → コロニーゾーン で、範囲の確認と整理を行っておきましょう。
野外の発電機などが故障しても、コロニーゾーンでないと修理に行かない点は注意してください。
なお、屋根がない場所の汚れは雨が降ったら洗い流されます。
基本的に外は掃除する必要がないので、お掃除ロボットなどが手に入ったら、コロニーゾーンとは別に、掃除する範囲を設定したゾーンを作っておいた方が良いでしょう。
ゾーン設定については 時間割とゾーン のページで解説しています。
チュートリアルでは、調理、研究、戦闘についても解説されますが、これらは個別のページで詳しく取り上げています。