ANNO 1800(アノ1800)は大航海時代と産業革命がテーマの都市開発シミュレーションゲームです。
ANNO シリーズはフランスの UBISOFT が販売している、リアルタイム制の開発シミュレーションゲームで、本作で7作目。
未来が舞台になっている作品もありましたが、今回は1800年代、移民と開拓、そして蒸気と電気の時代の幕開けが背景となっています。
発売は2019年。アップデートや拡張パックによるコンテンツの追加は2023年現在も続いています。
パソコン用のゲームですが、2023年3月には家庭用ゲーム機の でも発売されます。
プレイヤーは無人島の開拓からスタートし、集落を作って産業を整え、村を発展させていきます。
このゲームには木こり小屋で切り出された丸太を製材所に運んで加工し、倉庫に搬入するといった、生産・運搬・加工の要素があります。
道路は生活だけでなく物資輸送にも使われるので、導線を考えた都市開発が必要です。
人々は必要な物資が配給され、衣食住が整うと、上位の階級にアップグレードしていきます。
農民が工場で働ける労働者に、さらに手工業で働ける職人に成長していき、街並みもどんどん近代的になっていきます。
風景は3Dグラフィックで美しく表現されており、好きな角度から眺めることができます。
このゲームには3人のライバルが登場し、互いに海域の覇権を争います。
世界には多くの島が点在しており、開発できる土地はひとつだけではありません。
それぞれの島に特産品があり、他の島に移民しなければ得られない物資も存在しますが、他の勢力も進出してくるため、取り合いになります。
ライバルと友好関係を結べれば貿易を行うことも可能ですが、最悪、宣戦布告を受けて戦争になることもあります。
それでなくても大航海時代ですから、無法な海賊たちもうろついています。
都市の開発を進めながら、軍艦を建造し、沿岸砲を配備し、軍備も整えなければなりません。
大航海時代は冒険と拡張の時代。
プレイヤーは船を探検航海に派遣し、いずれは他文化の海域への進出も行うことになります。
カリブ海のような新世界では、多くの新しい産物が待ち受けています。
拡張コンテンツ(シーズンパス)があれば、未開の大地が広がるアフリカ風の世界や、極寒の北極圏への進出も可能になるでしょう。
そして世界各地に眠る宝物、遺品、珍しい動植物を集めて、動物園や博物館を作ることもできます。
それは多くの観光客を呼ぶことになるでしょう。
出来ることが多く、複数の島、複数の海域の開発を並行して進めていく場合もあるので、都市開発シミュレーションとしては忙しいゲームです。
難易度も高めで、余計な施設を増やしたり、無理な拡張を行ったりすると維持費がかさみ、財政が破綻することもあります。
しかし、その適度な難しさもゲームの面白さと言え、飽きの来ない開発を行えます。
都市開発ゲーム、ストラテジーゲームの好きな人は、ぜひ挑戦してみて下さい。