ここからは要点に絞った解説を行っていきます。
より広範囲の開発が要求されますが、支出が増大して財政の悪化を招くため、金策も重要になります。
また、他の島への移民が必要になり、それは他の勢力との接触、海賊の襲撃を呼ぶことになります。
労働者の時代の進め方
労働者は多くの物資を要求し、建てられる施設も一気に増えるため、何から手を付けてよいのか判りづらくなりますが、基本的には施設リストの左から順に建てていけば OK です。
一番左は道(石畳)だから除くとして、まずレンガ関連、次にソーセージ。
次の労働組合は特殊な施設なので後述するとして、次にパン、教会、港湾施設となります。
ただ、帆布はキャンペーンのクエストで要求されるため先に作っておきましょう。
レンガはこの時代の建設に不可欠なもので、十分に用意しなければなりません。
他の島でも使うので、早い段階で複数の粘土穴・レンガ工場・倉庫のセットを用意したいところ。
そのためには働き手となる労働者を増やす必要があります。
石の道は荷馬車のスピードがアップするのに加え、施設の効果範囲も拡大させます。
レンガに余裕ができたら、市街地や往来の多い道路はどんどん舗装していきましょう。
ゲーム内でも説明されますが、粘土穴1つで、レンガ工場2つ分の材料を産出できます。
施設をクリックすると生産にかかる時間を確認でき、粘土は30秒、レンガは1分。
よって 1:2 の割合で用意すれば、30秒でレンガを1つ作成でき、ちょうど良くなります。
ここからは生産にかかる時間を確認し、それに応じた数の施設を建てることが大切です。
粘土1+工場2と倉庫のレンガ生産セット
必要な労働者は計100人
パンの生産には広大な麦畑が必要
将来的には他の島で賄いたいところ
なお、ソーセージ関連の施設は豚の牧草地、肉屋、ともに生産時間が1分なので 1:1 で構いません。
ただし豚小屋にサイロを併設し、餌となる麦も運び込んでいる場合(要シーズンパス2)、生産効率が2倍になるので、1件で肉屋2件分の豚肉を用意できます。
パンは穀物農場が1分、製粉所が30秒、パン屋が1分なので、2:1:2 で作りましょう。
他の島への進出
良い島が見つかったら移民の準備を始めましょう。
土地は限られており、最初の島だけでは大きな人口は賄えません。
さらに、島ごとに育てられる作物、産出する資源が異なり、最初の島にないものは他の島で手に入れなければなりません。
例えば、労働者が要求するビールの生産にはホップが必要ですが、最初の島では栽培できません。
良い島は早い者勝ちで、ライバルもまだ手に入れていない資源のある島を狙って来ます。
ライバルに先駆けて有用な島を確保!
ただ★1のライバルは無断で進出しない
ホップ、赤トウガラシ、毛皮は確保したい
麦やイモのある広い島があると生産で助かる
他の島を確保するには、海岸に港(交易所)を建てる必要があります。
必要なものは、資金 $2500、木材10、鉄骨材8、あと影響力。
影響力は小さい島なら5~8程度、中サイズなら15~20前後、大きい島は30~35ほど要りますが、60消費分までは消費なしで移民できます。
鉄骨材は鉄工所を作らなければ生産できませんが、アーチボルド卿の港でも販売されています。
相応の価格ですが、鉄工所を稼働させられるのは少し先の話。
難易度が「ノーマル」なら焦る必要はありませんが、★2以上のライバルは他の島にどんどん進出していくので、のんびりやっていたら良い場所は取られてしまいます。
島に港(交易所)を作ったら、木こり小屋、製材所、マーケット、民家を建てて下さい。
マーケットに木材10、民家に木材2が必要。
木こり小屋と製材所はお金だけで建設できますが、稼働に住民が要ります。
木こり小屋と製材所は合わせて15人いれば稼働率100%となり、当面は民家1件あたり住人は5人なので、民家は3件欲しいところです。
一応、民家が1件でも、効率は悪いですが木こりと製材所は動きます。
アーチボルド卿の鉄骨在庫に注目しておこう
取引は船を選んで矢印のボタン
上陸最初の集落はこんな感じ
木材26、鉄骨8、資金$3500ほど必要
なお、進出が遅れ、欲しい物資を得られなくなったときはどうするか……
農作物に関しては、NPC マダム・カヒナの港で「種」を買えば、栽培できない島でも育てられるようになります。
また、ビールは幸福度と収入に関わる物資であり、なくても住民の人口やアップグレードには影響しないので、材料のホップを確保できなくてもゲームは進められます。
ただし、毛皮や硝石など、種では対処できない物資もあります。
それがどうしても必要になったら…… 最悪、武力で奪取するしかないかもしれません。
特に毛皮の有無は進行に関わるので、小さな島でも良いので押さえておきたいところです。
造船と海運
ゲームが進めば(キャンペーンの場合はメインストーリーを進めれば)海岸に造船所を作れるようになります。
複数の島を運営するようになると物資の輸送が必要ですが、すべて旗艦でやるのは面倒なので、交易船を造って自動で運ばせましょう。
造船に必要なものは、資金、労働者(100人)、必要な物資。
小さな交易船であるスクーナーは木と帆だけで造れ、戦闘はできませんが、小回りが利いて速いので、近距離輸送ならこれで十分です。
軍船には武器が必要で、先に鉄工所などを作らなければなりません。
船を造ったら画面左下、ミニマップの下にある3つのボタンの一番右(ルート)のボタンを押します。
そして「ルート作成」のボタンをクリック。
「取引ルート」と「チャータールート」を選べますが、取引ルートを選んでください。
チャータールートは NPC の船を借りて、品物を1つだけ、1カ所に運ぶもので、自前の船を持っていなくても使えますが、自前のスクーナーより割高になります。
一見中立に見えますが、敵対勢力には襲われます。
シンプルに1品だけ運びたいときに手っ取り早くて便利ですが、普段は自分の船を使いましょう。
(造船所の建設に$1万かかるので、そのお金がない時は当面チャータールートで補う手もあります)
取引ルートを選んだら「+」ボタンで使う船を選択、マップ上で巡回させる島を指定し、島ごとに積み込む品と荷降ろしする品を選びます。
スクーナーには積み荷スロットが2つあるので、2種類の物資を運べます。
同じスロットで異なる物資を扱おうとするのは避けた方が良いです。
(木材を降ろして、同じ枠にレンガを積もうとするなど)
倉庫が一杯で降ろせなかったときに、積み込みが行えなくなり、輸送がおかしくなります。
「降ろせなかったら捨てる」「全部降ろせるまで待つ」というボタンもありますが、捨てるのは勿体ないし、待つのは輸送や生産の停滞を招くので上級者向けです。
ただ、NPC の島に荷下ろしすると売却になるので、これを挟めば確実にスロットを空けられます。
例えば、AからBの島にシュナップスと作業着と運び、その後にアーチボルド卿の港に寄って余っているシュナップスと作業着を売却、再びAの島に戻ってソーセージとパンを積んでBの島に運び、再度アーチボルド卿の港に向かって余っているならソーセージとパンを売却。
これを繰り返せばスクーナー1隻で4つの品物を運べ、余剰物資も換金できます。
なお、チャーター便は NPC への売却はできません。
複数の島を巡回させることもできる
白いピンは中継地点の指定
レンガと酒を運ぶ設定の一例
それぞれの島で足りないものを融通しよう
物資を積み込みたいけど、その島で必要になる分は残しておきたい、という場合は島の倉庫でその物資を選び、最低在庫数を設定してください。
鍵のマークをスライドすることで指定できます。
なお、軍船を選んで味方の船を選ぶと、その船を護衛するようになります。
もし襲われると、輸送中の船はルートの進行を優先し、護衛中の船は迎撃を優先します。
危険な海域は反撃できる状態で輸送したいところです。
労働組合と影響力
キャンペーンでは妹が労働組合の建設を提案してきます。
ただ、労働組合は不用意に建てない方が良い特殊施設なので注意して下さい。
労働組合はアイテムをセットすることで、周囲にその効果を発揮できる施設です。
しかし、多くの影響力が必要で、無駄に建てているとあとで困ることになります。
アイテムの効果は労働組合の範囲のみ
範囲は道路の影響は受けない
労働組合に種をセットすれば本来その島で育てられない作物を育てることができる
影響力は新しい島への進出、船の建造、砲台の建設などの他に、特殊な施設の建設にも必要で、労働組合もそのひとつです。
影響力は当面は気にする必要ないのですが、増やす方法は限られており(人口を増やしてプレイヤーレベルを上げるか、特定の住人を増やすなど)、無駄遣いすると欲しい島を確保できないといったことが起こります。
ショボいアイテムの設置のために労働組合を建てまくるようなことは避けましょう。
理想としては、効果を受けたい施設を一か所に固めて、その中央に労働組合を置く形です。
ただ、建設に使った影響力は、その建物を撤去すれば戻ってきます。
船や島に使った影響力も、船が沈められたり、島を失ったりすれば戻ります。
影響力は新聞の気に入らない記事を消して、プロパガンダ広告を載せるのにも使います。
このときに消費する影響力も、その新聞の効果がなくなると戻ってきます。
次の新聞発行時まで影響力が減ったままになりますが、収入を増やしたり物資の消費を抑えたりできるのは便利なので、影響力に余裕があるなら活用しましょう。
ただし、ライバルの中にはプロパガンダを嫌う者もいて、改編せずに新聞を発行することで友好度が上がる者もいます。
労働者時代の金策
この時代の中盤辺りで資金が厳しくなってくると思います。
難易度が高い(初期資金が低い)なら、なおさらです。
このゲームは需要と供給のバランスが重要で、物資が足りないと人口が減って運営できなくなりますが、物資が過剰生産だと経費を税収で回収しきれず赤字になります。
利益がないときは余計なものを作り過ぎているか、人口が足りないので、まずは家を増やして、可能なら上位の住民にアップグレードしましょう。
とは言え、発展のためには船や公共施設など、利益にならないものも作らないといけないので、簡単には収支は増えません。
金策のひとつは、作った船をアーチボルド卿に売却すること。
帆と木材だけで作れるスクーナー船でも $2500 で売れるので、作り続けていれば収益は大きいです。
ただ、建造には労働者が100人必要で、この時期には結構辛く、木材も不足しがちです。
物資をアーチボルド卿や刑務所などの NPC が運営する島に売却するのも良いです。
アーチボルド卿は石炭を、刑務所はジャガイモを通常の4倍($32)で買ってくれます。
石炭は労働者の総人数が増えて鉄工所を作れるようになれば、木炭窯から生産できます。
それは石炭じゃなくて木炭じゃん、というツッコミは禁止。
必要な人員が少なく(労働者10人)、木炭窯を複数作ればまとまった数を得られるので、スクーナーを造って交易ルートを設定し、自動で売らせましょう。
造船は儲かるが手動なのがめんどい
炭は量産しやすいので資金の足しになる
ただ、石炭やジャガイモは単価が安いので、手軽ですが大きくは儲かりません。
木炭窯は場所を取るし、刑務所の周辺は海賊もうろつきます。
刑務所に持っていくなら単価の高い石鹸を運びたいところ。
石鹸も刑務所で相場の4倍($384)で売れます。
これは中盤の金策にかなり有効で、生産体制が整えば税収を大きく超えます。
施設の建設に鉄骨材が必要ですが、アーチボルド卿から購入すれば鉄工所の建設前でも可能です。
労働者が増えて石鹸を作れるようになったら、まず石鹸輸出の体制を整え、それから製鉄を目指した方がスムーズに進むかもしれません。
獣脂加工場と石鹸工場、共に鉄骨が4必要
最適な比率は豚2:獣脂加工場2:石鹸工場1
各島を巡回して余剰の石鹸を集め、刑務所に売却している図
供給状態の確認
ゲーム中、ずっと気になるのは生産している物資がちゃんと足りているかどうか。
在庫と生産数、需要と供給のバランスは、倉庫か港(交易所)をクリックすると右下に表示される統計(グラフ)のボタンで一括確認できます。
統計画面が出たら「生産」のタブを選び、商店マークの「消費財」のボタンを押してください。
これで住民に供給されている物資の一覧が表示されます。
それぞれに青と緑のバーグラフが付いていますが、青が需要量、緑が供給量。
数値は1分あたりの要求数と生産数をあらわします。
このグラフが、緑の方が高ければ OK。
足りていない場合、バランスの数値もマイナスとなります。
ただし、この需給グラフには輸入される分は加味されていません。
輸入分を含めた需給の推移は、在庫から推測するしかありません。
統計画面で「貯蔵量」を選び、任意の物資を選ぶと、その在庫状況が表示されます。
これが下降中、もしくは尽きているなら輸入量を増やしましょう。
在庫変化は在庫が0だと、不足状態でも0のままになるのであまり目安にならない
一番右にある「在庫の推移」タブで表示されるグラフを目安にしよう
なお、統計画面では収支や人口区分なども細かく確認できます。
アイテムのタブを選んで「すべての島」のボタンを押せば、どこに行ったのかわからなくなったアイテムの所在地を確認することもできます。
鉄工業と武器(あとビール)
序盤の大きな壁となるのが鉄鋼と武器の生産。
キャンペーンの場合、岩山をダイナマイトで爆破するイベントも達成する必要があります。
爆破イベントは現場の近くに倉庫と羊牧場を置いておくとはかどります。
鉄鋼と武器の生産に必要な施設とコストは、以下の通り。
- 鉄鉱:労働者 50人、維持費 $50、15秒ごとに鉄鉱石を生産
- 木炭窯:労働者 10人、維持費 $20、30秒ごとに石炭を生産
- 溶鉱炉:労働者 100人、維持費 $100、30秒ごとに鉄鉱石と石炭で鋼鉄を生産
- 鉄工所:労働者 200人、維持費 $200、45秒ごとに鋼鉄で鉄骨材を生産
- 武器工場:労働者 50人、維持費 $150、90秒ごとに鋼鉄で武器を生産
1つずつ作る場合に必要な労働者は410人、維持費は$520。
これは結構辛い数字です。
事前に十分な労働者の確保と、維持費に耐えられる収入が必要で、整っていないのに手を出すと破産や行き詰まりに繋がります。
最初の島には鉄鉱脈が2つありますが、使うのは当面1つで構いません。
すべてが1つずつの場合、鉄鉱石と鋼鉄が余ることになります。
鉄工所が2つあれば鋼鉄はちょうど使い切れますが、増産は収支に余裕ができてからにしましょう。
無計画に製鉄所建設に乗り出すと資金と人員が途中で尽きて借金だけかさむ
鉄工所の経費200、人員200が厳しい
先に諸々整えてからにすること
鉄骨材も武器も住民の消費財ではないので、税収アップにはならず、赤字になるのが辛いところです。
金策のところで述べたような、税収以外の収入を確保しておきましょう。
次の時代(職人)に進めば新しい金策も出てくるので、鉄骨材の増産より、まず住居のアップグレードを目指した方が良いです。
ただ、鉄骨材は最後まで入り用なので、できるだけ早いうちに複数の鉄工所を用意した方が早くゲームが進むのは言っておきます。
収入に関しては、ビールを生産できるようになれば、かなり改善されます。
ビールがなくても住民のアップグレードは可能ですが、収入への効果が大きいうえに次の職人も要求するので、作っておかないと収支が厳しいです。
ビールは最初の島では栽培できないホップが必要なので、他の島への進出が必要ですが、その島で加工までする必要はありません。
ホップだけ輸送し、穀物農場・麦芽製造所・醸造所は本拠地の島に用意した方が簡単です。
可能なら麦畑も他の島に作りたいところですが……
施設の割合は、生産にかかる時間がホップは90秒、麦は60秒、麦芽は30秒、ビールは60秒。
30秒を基準に考えれば良く、ホップ3:麦2:麦芽1:ビール2 で1セットと考えれば無駄がありません。
麦芽製造所や醸造所の建設にレンガと鉄骨材が必要な点は注意して下さい。
必要な鉄骨材は12。アーチボルド卿の港で鉄骨を買い、鉄工所より先にビールを作る手もあります。
各産物ごとの施設の比率は加工品フローチャートのページで一覧表記しています。