都市建設物の条件と領土の拡大
都市の領土は、能動的に拡大することができる。
逆に、領土を拡大する行動をとらないとなかなか広がらない。
領土を拡大する方法は、主に次の4つ。
- 国境の施設に専門家を配置する
- 国境に「都市の建設物」を建設する
- 法律の「入植」を制定し、ユニットを派遣してお金で買う
- 技術の「貴族制」を研究後に「国境強化」の技術カードを取る(1回のみ)
当面は国境(領土の端)に施設を作って、専門家を置く方法がメインとなる。
積極的に郊外に施設を建てよう。
領土の端っこに施設を置いて専門家
周囲1マスが都市の領土に加わる
領土の端っこの都市建設物でも拡大
だが、"都市建設物"が何かを知る必要がある
国境強化のカードは1度だけだが、全ての都市の国境が広がる。
使い捨ての技術カードは後回しにできないので、貴族制の取得タイミングを考えよう。
「都市の建設物」を利用しても領土を広げられるが、都市の建造物のルールは非常にわかりにくく、このゲームの悩むポイントになっている。
農場や鉱山、採石場といった生産施設は都市の建設物ではない。
駐屯地や兵舎、劇場などは都市の建設物だ。
しかし、これらは都市マスの真上か、2つの都市マスと接している場所、もしくは都市の中心部のとなりにしか作れない。
ただ、海岸の場合は1つの都市マスと接しているだけでも作れる。
そして建てた場所は都市マスの扱いとなる。
神殿や集落、修道院は都市の建設物だが、例外的にどこでも建てることができる。
そして建てた場所は都市マスの扱いとなり、国境に建てれば領土が広がる。
利用価値が高いので設置場所を考えよう。
ただし、集落は都市の文化レベルの数しか作れない。
例外もあるが、都市の建設物は他の2つの都市に接していないとダメ。都市マスの上はOK
「都市の建設物(どこにでも」なら場所は問わないが、他に条件がある場合も
なお、修道院と違い、寺院は普通の「都市の建設物」なので、2つの都市マスに接している必要がある。
記念物は建てられる場所に条件があるが、それに合致していれば都市マスの近くでなくても構わない。
そして記念物自体は都市の建設物なので、国境付近なら領土が広がる。
王が建築家の場合、2つの都市マスに接している場所に、労働者で新たに都市マスを追加できる。
これを利用すると簡単に都市を拡大できるので覚えておこう。
なお、都市マスは道路が通っている扱いとなる。
施設の建設時に CTRL キーを押しながら実行すると、前の建物を撤去して建設を行える。
また、ALT キーを押しながらだと、足りない物資を資金で購入して建設を行う。
物資が足りないとき、お金がいくらあれば建設できるのかは建設画面に書いてある。
大量の物資を必要とする記念物は、購入で建設できないかよくチェックしておこう。
技術研究と建設方針
シヴィライゼーションと同様に、どの技術から研究するかは重要な要素となる。
とりあえず「石工」がないなら石工最優先、また「捕獲」を取って投石兵と駐留地(猟師小屋)を作れるようにしよう。
そこから先は状況次第だ。
まずやるべきことは、文化の促進と都市の不満対策。
そのためには劇場を作るための「演劇」が必須で、集落を作るための「都市国家」も欲しい。
これらは石工があれば研究できる。
劇場と集落は以下のような形を目指して建設していこう。
なお、本作は演劇を研究しないとBGMが鳴らない。(環境音と効果音だけ)
※劇場と円形劇場の間に集落を2つ挟む形。これで2つの劇場の効果が1.4倍となる。
集落は首都との接続(交易網。首都と川か道で繋がっている。Bキーで確認可能)があれば収入が倍になる。
川が近くにあって、将来集落の近くに浴場を作れるのであれば、なお良い。
ただし、宗教を創始できず占いもないローマやバビロニアのような文明は、先に「占い」を取って神殿に専門家(侍祭)を置かないと、初期の科学が低すぎてなかなか研究が進まない。
逆に宗教を創始できるアッシリア、エジプト、ペルシャは、修道院+修道僧で科学が大きく上がるので、占いは少しあとでもいい。
その後は戦士のための鉄工、穀物蔵と国庫を作れる政権、道(首都との接続)を作るための労働力、大使のための貴族制などをそろえるが、難易度が高い場合や戦いが起こりそうな場合は軍事訓練を早めに取って兵舎を作り、兵士の生産力を高めたい。
兵舎は駐屯地の近くに作ること。
その後はまず伐採を取って木の入手量を高め、スポーク車輪とファランクスで軍備を整える。
さらにファランクスから市民権に進んで、裁判所や庁舎を作れるようにしよう。
これで都市力を上げられるので、専門家や都市計画を行いやすくなる。
畜産で作れる牧草地は周囲の農場を強化するので、食料の生産拠点としよう
上位の宗教の建設物には教義とアーチ形天井が必要。建設は信徒で行う
伐採を取った後、戦争しているなら弓矢を早めに取りたい。
また、航海術から貨幣制に進めば、大臣で不幸レベルを減らす「都市制圧」を実行できるようになる。
航海術を取れば「入植」か「奴隷制」の法律を制定することもでき、どちらも有用だ。
落とし格子で利用できるスパイ長と諜報も、取れるときに取って活用しよう。
技術ツリーはまだ中ほどだが、この辺りでゲームは終盤に差しかかる。
おそらく国家戦争になっているだろうから、機械を取って投石器のオナガーを生産したい。
以後、これが優先と言うものはない。
強いて言えば建築を取って浴場を生産し、不満の上昇を止める。
また荘園からポドキン矢に進み、弓兵を強化する。あぶみで騎兵も作れるようにしよう。
地図学があればスパイ長と諜報員で研究盗用を実行可能だ。
なお、技術ツリーの最後にある経済改革・武威・産業発展は、勝利点を増やすものだ。
氏族の評価の維持と改善
氏族との関係を維持することは、このゲームの重要なポイントとなる。
氏族の評価は、その氏族の都市を建設することで上がる。
その氏族から嫁や旦那を貰ったり、その子供が後継者になったり、要職(評議員)に氏族の人物を就任させても上がる。
しかし、他の氏族の都市を作ったり、都市の数が氏族の中で一番少ないと嫉妬する。
要職に氏族の人物がいなくても不満を持つ。
欲しい贅沢品が提供されていなくても機嫌が悪くなり、軍事系の氏族は軍事ユニットが、文化系の氏族は文化レベルが他より低くても不機嫌になる。
さらに、都市の不満レベルは時間の経過でどんどん増えていき、都市の不満レベルx20の分だけその都市を治める氏族の評価が減っていく。
王の正統性と同じ数だけ氏族評価が上がるため、当面はそれで相殺できるが、正統性の上昇が滞るか、不満レベルの上昇が早すぎるとバランスが崩れる。
※氏族評価の詳細は評価値にカーソルを合わせることで表示される。
氏族評価が高ければ、その氏族の都市の維持費が下がり、氏族のユニットの戦闘力も少し増える。
(評価100~199で維持費-10%、戦闘力+5%。評価200以上で維持費-20%、戦闘力+10%)
しかし低いと都市の維持費は増加、戦闘力も減少。
(評価-1~-99で維持費+10%、戦闘力-5%。評価-100以上で維持費+20%、戦闘力-10%)
そして難易度が高い場合、評価がマイナスだと反乱ユニットが都市の近くに現れるようになってしまう。
氏族のご機嫌を取る方法は、主に以下のものがある。
- 氏族の首長との関係を改善する。
首長に王のコマンド「影響力をふるまう」を実行する。資金200と命令2が必要。ただ、同じ人物に2度は行えない。
首長の評価は氏族の評価に直結するので、イベント等で機嫌を損ねない選択をしなければならない。
もし氏族の家長の評価が満足(100以上)なら家長に「仲裁」して貰うこともできるが、満足にするのは難しく、家長がいないことも多い。 - 氏族に贅沢品を送る。
贅沢品が余っているならお手軽。氏族が必要としない贅沢品でも送れば評価は上がる。同じものを2つ以上は送れない。 - 氏族が信仰する宗教と王の宗教を合わせる。
コマンド「国教に改宗する(させる)」を実行する。都市力100と命令2が必要。ただし形而上学が必要なので当面は使えない。
首長と信仰が異なるなら同じにしておきたい。ただ、氏族全体の信仰は氏族内にその宗教の信者が何人いるかで決まる。 - 大臣の「氏族への贈り物」のコマンドを実行する。
大臣の任命にはスポーク車輪の技術が必要。資金400と命令2を消費。大臣のカリスマが高ければ成功しやすくなる。
お金があるならお手軽だが、有効期間は40年で、効果は年々下がっていく。 - 王か第一後継者が成人していて未婚の場合、氏族間結婚を行う。
未婚のままだと婚姻イベントが起こるので、政略結婚したいならその前に自分で実行しよう。
しかし一番重要なのは都市の不満を溜めすぎないことなので、早めに不満対策を行うこと。
外交官を総督にすると、その都市の氏族の評価が40上がるので、利用できるなら見逃さないように。
外交官はどの氏族の都市にも就任できる。
宗教の活用
このゲームの宗教は強力だ。
国教にすることで不満が-1、宗教の評価が満足(+100~+199)だと-1、評価が好意的(+200以上)なら加えて-1。すべて満たせば不満が-3される。
しかも宗教関連の建物は文化を促進し、専門家は研究力を増やす。
神学が確立されれば、さらに追加の効果も得られる。
だが、信仰する宗教が異なると不和を招く。
宗教の相違は外交関係の悪化を呼び、評価の低い宗教は不満を減らすどころか増やしてしまう。
宗教とどう付き合うかは重要な課題となる。
アッシリア、エジプト、ペルシャには宗教家の氏族がいて、開始してすぐ宗教を創始できる。
しかも修道院制の技術が同時に発見されるので、修道院+修道僧により、文化・研究・不満対策を序盤から行える。
これらの文明の安定度は、他の文明に勝ると言って間違いない。
ただ、宗教を創始した文明が他にいれば、関係悪化は避けられない。
宗教家の氏族がいない場合は、占いを研究して固有の神殿を建てるか、伝播してくるのを待つかになる。
固有の神殿を建てると、例えばギリシャなら「ギリシャ多神教」という宗教が創始されるが、神殿を作った都市にしか広まらない。
どの文明も4種類の神殿を建てられるが、各神殿は文明全体で1つずつしか作れない。
修道院制の技術を研究後、多神教の法律を制定すれば各都市に各神殿を建てられるようになるが、それまでは最大4つの都市にしか多神教は広められない。
また、多神教は市民権の技術を研究し、神権統治の法律を制定しないと国教にできない。
神学による効果の追加もなく、寺院や大聖堂といった上位の建築物もない。
多神教の効果は限定的なものだと考えた方がいいだろう。
多神教の神殿は序盤の発展の助けになるが、中盤からは国教とするには物足りない
世界宗教の伝播にどう対処するか? 活用できれば便利だが信仰の分裂を招くのも必至
宗教氏族やイベントで創始されるゾロアスター教、ユダヤ教、キリスト教、マニ教は、このゲームでは世界宗教と呼ばれる。
国教にすれば信徒を生産でき、それを使って他の都市に布教することが可能。修道院や寺院も作れる。
国教なら信徒を消費して神学の確立も行え、以下のような効果を得られる。
- 神学 1階層目(必要都市力200)
- 立法主義:伝播確率+5%、都市の維持費-10%、修道院が都市力+2
- 崇拝:伝播確率+5%、都市の反乱確率-5%、修道院が資金+20
- 神話:伝播確率+5%、(多神教の)神殿が文化+2、修道院が文化+4
- 神学 2階層目(必要都市力400)
- グノーシス主義:演劇が必要、伝播確率+5%、保管庫が1レベルあたり都市力+2、寺院の専門家が研究+1
- 新事実:労働力が必要、伝播確率+25%、寺院が命令+0.5
- 二元論:修辞学が必要、伝播確率+5%、都市に広まっている宗教1つあたり研究+1、寺院が不満-1
- 神学 3階層目(必要都市力600)
- 啓蒙:伐採が必要、伝播確率+5%、ベテラン修道僧が不満-2、大聖堂が市民1あたり成長力+1
- 贖罪:形而上学が必要、伝播確率+5%、港と小集落の収入+20%、大聖堂が鉱山・採石場・製材所の生産量+20%
1階層目から順番に取る必要があり、同じ階層のものは2つ取れない。
また、同じ宗教が複数の国に伝播している場合、他の国で確立される場合があり、そのときは自分で選べない。
別の宗教が採用している神学でも取ることは可能。
神学の中には、多神教や混在向けのものも存在する。
教義を研究して寛容の法律を制定すれば、複数の宗教が広まっている都市で、国教以外の宗教1つあたり不満が-2されるので、うまく宗教評価のバランスを取ることができれば、多くの宗教が混在している方が不満の抑制効果は高くなる。
都市に複数の修道院や寺院を建てることも可能になる。
ただし、文明内に多くの宗教があるほど各人物がバラバラの信仰を持つため、関係がギクシャクしがち。
宗教評価を八方美人的に高めることも難しく、宗教紛争のイベントもよく起こる。
1つの宗教だけを広めるようにすれば、みんなが同じ信仰を持つので人物・氏族・宗教の評価の維持はラクになる。
何をどれだけ広めるかに正解はない。将来も見据えて判断しよう。
大使・大臣・スパイ長の活用
研究が進むと、外交を担当する「大使」、内務を担当する「大臣」、諜報活動を担当する「スパイ長」という役職を任命できる。
これらをまとめて「評議会」と呼ぶ。
ただ、シヴィライゼーションにはなかった要素だし、使い方がよくわからない人も多いだろう。
結論から言うと、当面は気にしなくても構わない。
これらの役職のミッション(任務)を実行するには資金・都市力・命令が必要だが、当面はそれらに余裕がないからだ。
しかし任命しておけば国家収入や外国評価の足しになるし、いずれ便利なコマンドを駆使できる。
収入等のアップ量は、その人物の評価が満足(100~199)なら1.5倍となりマイナスは半減、好意的(200以上)なら2倍でマイナスはなしとなる。
一方、失意(-1~-99)だと収入半減でマイナスは1.5倍なので、仲の良い人を就任させること。
各ミッションのコストも評価が満足なら3/4、好意的なら半分になるが、命令の消費数は軽減されない。
・大使
貴族制が必要。担当者のカリスマに応じて外国評価が、勇気で部族評価が、規律で宗教評価が増減し、知恵で全都市の文化上昇量が少し変動する。
他国や部族との停戦、平和条約の締結には大使が必要になるので、戦争が始まりそうなら早めに就任させておきたい。
特に条約を結ばなくても、カリスマの高い人物を就任させておくだけで戦争になる確率は大幅に下がる。
停戦を行うには開戦から2~10ターンの経過が必要で、難易度が高いほど長くなる。
停戦後、再び開戦するにも同様にターン経過が必要だが、部族相手だと短め。
平和条約を締結すると、開戦になる確率は非常に低くなる。(まず条約の破棄が行われる)
また、平和条約を結んでいるとユニットが相手の領土を通行可能になり、回復も行える。
相手が部族の場合、都市襲撃が発生しないか、発生しても対象になり辛くなる。(ただし絶対ではない)
平和条約の交渉には相手の評価100以上と、命令2、都市力200(部族なら修練度200)が必要。
同盟の締結は大使では行えず、王が外交官でなければならない。
停戦や条約締結時には貢物を要求される場合がある。
厳しい条件の場合、緊急を要するのでなければ無理せず断って、改めて交渉しよう。
貢物が相手「から」の場合は、こちらが受け取れる。
「交易ミッション」を行うと物々交換を行え、評価も上がるのだが、仲が良くないと交換条件は悪い。
評価を上げるために損をするつもりで実行しよう。都市力100と命令2が必要。
贈り物をして評価を上げたい場合は大使は不要で、国家リストの相手国を右クリックして「商品を送る」を選ぶ。
成否はなく、食料・鉄・石・木のどれかを100送るたびに評価が+5される。効果は10年。
1回ごとに命令が1必要で、交戦中の相手には行えない。
平和条約や同盟を結びたいけど、ちょっと評価が足りないというときに便利。
※かなり気付きにくいが、リストの敵国を右クリックで貢物や参戦要請が可能。
「高等評議会」は宗教の評価を上げるもので、形而上学が必要、都市力100と命令2を消費する。
ただ、失敗すると逆に評価が下がるのでリスクがある。成功率は大使の知力で増減する。
上昇する評価は40で、期間は40年間、効果は年々下がっていく。
大使とは関係ないが、評価+100以上の国家や部族があって戦争中なら「戦争を布告するよう求める」で参戦を促すことが可能。
実行には都市力200と命令2が必要だが、誰かが行動済みになることはない。
・大臣
スポーク車輪が必要。担当者のカリスマに応じて国家の都市力が、勇気で国家の修練度が、規律で資金の入手量が増減し、知恵で全都市の成長度が少し変動する。
お金はかかるが「氏族への贈り物」が可能で、資金400と命令2で氏族評価を上げられる。
成功率は担当者のカリスマによるが、上がらないというケースは滅多になく、資金に余裕があるなら氏族対策に有用。
評価+40だが、効果は年々下がっていく。
そして貨幣制の研究が完了すると「都市鎮圧」のミッションが可能。
都市力100、命令2が必要で、成功率は担当者の規律によるが、こちらも完全な失敗は滅多にない。
都市の不満レベルを1つ下げるという強力な効果があり、すなわち氏族評価+20と、収入や研究の改善を見込める。
実行可能になったら、以後はずっとこれを繰り返すのが良い。
※大臣は「都市鎮圧」のためにいるといっても過言ではない。
仲の悪い人物の投獄も行えるが、たいてい脱獄してろくでもないイベントにつながってしまう。
相手が氏族メンバーなら氏族関係も悪化するし、ヘタなことはしない方が良い。
・スパイ長
落とし格子の技術が必要。担当者の知恵に応じて研究、カリスマで氏族評価、規律で命令が増え、勇気に応じて全都市の不満が下がる。
「国家への潜入」を実行すると、相手国の領土をすべて暴くことができる。
資金400と命令2が必要で、成功率は勇気によって変動するが、完全な失敗になることは滅多にない。
お手軽に広範囲を視認できるため、とても便利。
「国家を誹謗中傷」は、都市力100と命令2で相手国の他国評価を下げられる。
これも便利ではあるのだが、失敗するとこちらの印象が悪くなったりするのでリスクはある。
成功率はスパイ長のカリスマに左右される。
そして、スパイ長を任命していると斥候を他国の都市に潜入させることができる。
斥候を対象都市の領土に隣接させて「〇〇に諜報網を作成」を選ぶと、資金200で5年間滞在する。
そして諜報網を作った都市には策略家か英雄の人物を諜報員として送り込むことができ、その都市の産出量と諜報員の能力に応じて研究・都市力・修練度・資金を得られる。
さらに諜報員がいる都市の領土を視認できるようになる。
※手間がかかるだけあって、得られるものが大きい。ただ仲の悪い策略家は良からぬことを企むので注意。
諜報員は都市のHPを下げる背信、襲撃ユニットを出現させる反乱を行うこともできるが、成功率は低い。
資金400と命令2を消費し、失敗すると諜報員が死ぬことが多く、相手に疑われたりもする。
潜入しているだけで十分な利益があるので、無理な工作はしなくていいだろう。
スパイ長は諜報員を潜入させていて地図学があれば、都市力100と命令2で研究盗用も実行できる。
相手の研究力に応じた、まとまった量の研究を得ることができ、成功率はスパイ長の知恵に左右されるが概ね高い。
失敗すると相手の心証が悪くなるが、敵国に実行するのであればリスクはほとんどない。
暗殺も実行できるが成功率は低く、失敗すればろくでもないイベントに繋がりかねない。
翻訳があやしい「Expose 諜報網」は他国の諜報網を摘発する防諜活動だが、相手が諜報網を作っていないときは意味がなく、失敗に終わる。
ただ、不審に思うなら実行しておくと安心できるだろう。資金400と命令2を使用する。
人物の所属と評価と後継者
このゲームの人物には出身氏族や立場、所属などがあるが、非常にわかりづらい。
単純な「主君と家臣」という関係ではないからだ。
これをまとめると、以下のようになる。
【 宮廷 】
- 王(指導者)
- 妻か夫(配偶者)
- 後継者(第4位まで)
- 廷臣:宮廷兵士、宮廷商人、宮廷大臣、宮廷学者など
※このリストに王 / 女王は含まれないので注意。
宮廷の人材は、その能力値が国家の収入に影響する。
知恵が研究に、カリスマが国家の都市力に、勇気が国家の修練度に、規律が資金収入に係わる。
廷臣も同様であるため、能力の高い廷臣はいるだけで国の歳入を増やす。
ただし収入には評価も関係していて、満足(評価100~199)なら収入1.5倍でマイナスは半減、好意的(評価200以上)なら収入2倍でマイナスはなし。
しかし失望(評価-1~-99)なら収入半分でマイナスは1.5倍、怒りや激怒(評価-100以上)だと収入なしでマイナスは倍になる。
ゲーム序盤、仲の悪い親族の能力値がイベントでマイナスになって、急にとんでもない大赤字になったりするのはこのためだ。(ひどい時はやり直した方が無難)
なお、他国から来た人物は、その国と戦争になると評価が下がるので注意。
平和条約や同盟を締結した場合は上がる。
後継者候補は第4位まで宮廷の人材となる。
まだ未成年でも、能力が高ければ収入に影響する。
夫婦仲が良いと子供ができやすいので、嫁&旦那選びは評価も考慮し、影響力をふるって機嫌を取ろう。
子供は10歳で勉学を始めるが、その際に先生を付けることができる。
先生になれるのは学者の王か、何かの役職に付いていない廷臣。
命令2が必要で、廷臣が行う場合は資金200も必要。
子供の指導を優先したい場合、廷臣はヒマさせておいた方が良い。
後継者が成人し、有望な人物なら、王の退位を考えてもいい。
王はいつでも後継者に王の座を譲ることができる。
譲ったあとも先王は普通の人材として活動できる。
野望の達成直後か、野望を達成できそうにないときにキャンセルして次の王で新たな野望を得たり、戦争中に正統性を下げたくないので平和なうちに代替わりしたり、戦略的に退位しよう。
ただし、代替わりするほど先王・先祖から引き継げる正統性は減っていく。
【 氏族 】
- 首長(リーダー)
- 家長(長老的な存在。いない場合もある)
- 氏族(普通のメンバー)
首長の評価は氏族の評価に直結するので、氏族評価を改善したいなら、まず首長に影響力をふるおう。
家長は首長にも仲裁を行える年長者だが、高齢の氏族がおらず空席になる場合も多い。
家長がいない場合、仲裁を行うのは首長になるので、首長を仲裁することはできなくなる。
仲裁は氏族メンバーの評価を改善するもので、王の「影響力をふるう」と同じ効果だが、それとは別に実行できる。
ただし実行には家長か首長の評価が満足(100以上)必要。
かかる費用も影響力をふるうのと同じで資金200と命令2だが、評価による割引が付くため、満足なら資金150、好意的なら100となる。
なお、対象が宗教の信者で、その宗教の首長の評価が満足以上であれば、宗教の首長に仲裁を頼むこともできる。
人物は総督や将官などの職務を与えられていたり、信仰や性格特性が一致していると評価が上がる。
そして満足(評価100~199)だと総督なら成長力+1、将官なら戦闘力+5%、好意的(評価200以上)ならその倍のボーナスを得られるが、評価がマイナスだと悪影響となる。
影響力をふるったり仲裁をすることでプラスや100以上にできる人は、積極的に上げておきたい。
法律の制定
法律は特定の技術を研究するか、イベントで制定できる。
ただし、通常は制定するのに国家の都市力が400必要なので、なかなか取れないこともある。
ただ、王の職業が「判事」なら100で済み、記念物のピラミッドがあっても半減される。
また重要なこととして、各文明の固有ユニットを作るには、法律を4つ取って牙城を作る必要がある。
上位の固有ユニットの作成には法律を7つ取って城塞を作らなければならない。
駐屯地の建設にも法律が1つ必要だ。
法律は各項目ごとに2つあり、採用できるのはどちらか一方のみ。
ただ、都市力を消費して、いつでも交代が可能。
以下は法律の種類と、選択に関する個人的なアドバイスだ。
- 修辞学で獲得
史詩:敵を撃破するたびに近くの都市の文化が+10
探索:斥候兵が水域を移動可能。中立の川沿いで移動ボーナス
斥候兵で海の向こうを調査したいなら探索を。その必要がないなら史詩を。川沿いでの移動ボーナスは自国領なら探索がなくても得られる。 - 労働力で獲得
奴隷:鉱山と採石場の生産+20%。都市の不幸+1
解放:専門家1人あたり資金収入+4
どちらも有用。低難易度なら奴隷が良いが、不満の上昇が厳しい高難易度だと+1でも序盤から不満がアップするのは辛い。序盤は奴隷にして専門家が増えてから解放にするのも良い。 - 貴族制で獲得
中央集権:首都の科学が文化レベルx2。沼地に農場を作れる
封土:ユニットの維持費半減。国境外でも維持費増加なし
カルタゴはすぐに中央集権を取って科学を補填すること。ただ中央集権の効果は大きくないのでユニットが増えたら封土に変えよう。科学が優位なら最初から封土でいい。ただ沼地に作った農場は食料に加えて木2も生産する。 - 統治権で取得
君主:国家の修練度が+20。資金収入が領土内の軍事ユニットの数x8。国家の都市力が都市の数x-1
律令:首都で都市計画の法令を実行可能。都市専門家が科学+1。国家の修練度が都市の数x-2
都市計画の法令は完了時に一時的に命令数が増える。都市専門家は詩人や将校などの生産施設以外に配置する専門家のこと。君主だと軍事ユニットが収入源になるが、律令の科学アップも捨てがたい。問題は統治権が後回しになりがちなこと。 - 航海術で取得
入植:領土を資金で購入できる。国家の修練度が都市の数x-2
農奴:命令+5。都市の不幸+1。資金が都市の数x-4
どちらも非常に有用。まず入植にして必要な領土を買うだけ買って、農奴に変えるのが良い。状況次第で入れ替えも考えよう。また、これの入手のため航海術は早めに取りたい。 - 修道院制で取得
一神教:命令が国教の都市の数だけ増える。国家の都市力が都市の数x-1
多神教:各都市で(多神教の)各神殿を建てられる。資金が都市の数x-4
宗教を創始できる文明ならいきなり利用できる。一神教の制定で命令を増やせるので、宗教創始可能な文明はますます有利である。神殿を4つ建てられる多神教も専門家と領土を増やせるため強いのだが、宗教を創始できない文明が修道院制を取れるのは結構あとの話。 - 市民権で取得
神権統治:多神教を国教にできる。神殿が不幸-1。資金が都市の数x-6
法典:国家の都市力が制定した法律の数x10。命令が都市の数x-0.2
神権政治は多神教の法律とセットでないと意味がない。セットなら各都市の不幸を4つ減らせるので強くはあるが、宗教を創始できない文明が修道院制と市民権を両方取れるのは終盤に差しかかる頃となるだろう。多神教重視でないなら法典を選べば良いが、命令がちょっと下がる。 - 教義で取得
寛容:国教でない宗教の信徒を作成可。国教でない宗教1つあたり都市の不満-2。国家の都市力が都市の数x-2
正統信仰:信徒で世界宗教の追放(都市から削除)が可能。国教の都市で命令を消費して緊急生産が可能。資金が都市の数x-6
これは宗教に対するプレイスタイル次第だ。色々な宗教を広めていくなら寛容、国教だけに絞って不和を避けるなら正統信仰になる。ただ、正統信仰があっても聖地(創始された都市)にある世界宗教は追放できず、多神教の追放も無理。 - 荘園で取得
職業軍人:戦闘で得る経験値1.5倍。都市の修練度が国庫のランクx2増加。資金が都市の数x-6
志願兵たち:国家の修練度が戦争中の敵国の数x20増加。市民を消費して緊急生産可。国家の都市力が都市の数x-2
職業軍人一択だろう。志願兵たちは効果が微妙なうえに都市力のコストが高い。軍事都市で市民が余っているときに一時的に志願兵を使う手も一応ある。 - 建築で取得
哲学:都市専門家の生産時間-20%。都市の科学がフォーラムのランクx1増加。国家の都市力が都市の数x-3
工学:記念物のコスト-25%。川の道路に橋がかかる。資金が都市の数x-8
記念物のコスト-25%は戦略的に活用できる。哲学は都市力のコストが大きいので、都市力収入に余裕がある場合に。川の橋は法律制定中だけ有効で、哲学に切り替えるとなくなってしまう。 - アーチ型天井で取得
図像:修道院が修練度+2。寺院が資金+20。大聖堂が不満-2。国教じゃない宗教が伝播して来ない。資金が都市の数x-8
書字:図書館が文化+4。ベテラン専門家が不満-1。国家の都市力が都市の数x-3
この法律は宗教のイベントで取得できるケースが多い。書字の効果は終盤でないと有効ではなくコストも高いので、宗教が伝播して来なくなるのが嫌でなければ、図像を選んだ方が良いだろう。 - 兵法で取得
巡礼:木立の科学+2。宗教のある都市の資金収入+5。国家の修練度が都市の数x-4
聖戦:新規ユニットがランダムにスキル獲得。国教のある都市で資金による緊急生産可。科学が都市の数x-1
これも宗教関連のイベントで習得できることがある。また、制定することが野望(目標)になることも多い。しかし巡礼はコストの割に効果が低く、聖戦は科学が減ってしまう。すでにゲーム終盤で、科学に余裕があるなら聖戦は便利だ。 - 法学で取得
ギルド:町(集落の第3段階)が不満-1。都市の反乱確率-10%。資金が都市の数x-10
選良:命令を繰り越し可能になり上限値+100。命令が伝説的な文化レベルの都市の数x2。国家の修練度が都市の数x-5
ギルドは宮廷商人のイベントで早期に得られることがあり、反乱確率減少は高難度で役に立つ。選良は命令をため込むことができるようになり、素の命令数が40なら上限は140になる。もちろん便利で、自分で制定するならこちら。ただし修練度のコストは大きい。 - 大三角帆で取得
自立経済:鉱山・採石場・製材所の産出+20%。全ての都市で馬・ラクダ・象のユニットを生産可能。科学が都市の数x-2
交易連合:都市計画の護送船団を利用可。売却価格が購入価格と同じになる。 国家の都市力が都市の数x-4
護送船団は完了時にお金が増え、不満が減り、科学増加も+1される。生産力が十分にある状態での売却価格増加は強力で、都市力に余裕があるなら交易連合が良い。ただ、自立経済も悪くはない。 - 財政政策
貨幣切り下げ:命令を資金で購入/売却できる。資金が都市の数x-10
貨幣改革:各都市の不満-2。緊急生産による不満増加がなくなる。 国家の都市力が都市の数x-4
どちらも強力。不満を下げたいなら貨幣改革だが都市力のコストは大きい。貨幣切り下げによる命令の売買価格は独自のレートがあり、初期値は170前後。収入に余裕があるか、交易連合を制定していれば命令に困らなくなる。
キャラバンとは
ゲーム中、イベントでキャラバンを手に入れられる場合がある。
また、貿易商の氏族の邸宅がある都市(その氏族の最初の都市)か、統治者が「狡猾」の特性を持っている都市でもキャラバンの生産を行える。
(文民ユニットなので成長力と食料で生産する)
※狡猾でキャラバンと言うのはヘンなので誤訳かもしれない。たぶん「やり手」の意味。
キャラバンを選んで「キャラバンミッションの開始」を選び、移動する他国を選ぶと、キャラバンがその国の首都に自動で向かっていく。
この間、キャラバンは命令を1つ消費し続ける。
もし敵国や蛮族の近くを通るとキャラバンは襲われてしまうので、首都までのルートが安全な国に向かうこと。
到着すればまとまった金額と、相手国の評価を得られる。
以前のキャラバンは命令消費が多かったが、今は1ターンで1つしか使わないので、金策と友好国への使節として有用になった。
ただ、移動が1回になったので到着には以前より時間がかかる。
ともあれ、自動で移動していくので管理の手間はかからない。
狡猾の統治者候補がいるなら成長力のある都市で活用してみよう。